ANAダイヤモンド修行の一環でミラノに行って、エジプトを北上してきましたのでご覧ください。
羽田-ミラノ NH207
2024年末にANAがミラノ直行便を飛ばすということでさっそく予約したのですが、イタリアは20年ほど前に北から南へ縦断しています。
また今年のダイヤモンド修行計画でお伝えしましたとおり今年は動けるタイミングが1月~春過ぎまでしかないため、行くとしても冬の寒いイタリアになってしまいます。
イタリアにはまた行くとしても温かい時期に行きたいと思っているので、ミラノまで行ってからどうしようかと悩んでいた、というのが始まりであります。
そしてしばらく悩んだ末「そうだ、冬でも暖かいエジプトに行ってみよう」となったわけです。
まずは旅程を一気にご覧いただきたいのですが、本日もあなたの広告クリックが支えになります。
ありがとうございます。
エジプト北上モデルコース
モデルコースとは言いますが、人の参考になりませんので参考程度にご覧ください。
羽田
▽空路
ミラノ
▽空路
イスタンブール(泊)
▽空路
カイロ
▽空路
アスワン
▽空路
アブシンベル
アブシンベル神殿
▽空路
アスワン
▽陸路
コムオンボ神殿
エドフ神殿
ルクソール(2泊)
西岸・東岸
デンデラ神殿
▽空路
カイロ(3泊)
ギザ
大エジプト博物館
イスラム地区
オールドカイロ
▽空路
イスタンブール
▽空路
羽田
それでは始まりますが、わたしの旅行記は長くなりがちなのでサクッと進めたいと思います。
羽田ANAスイートラウンジ
今日のミラノ行きは深夜1時5分の出発です。
行程としては8日間になるため車ではなくシャトルバスで羽田入りでありますが、最終バスを利用しても21時とかには空港に着いてしまうため4時間の待機であります。

というわけで着いてそうそうANAスイートラウンジでシャワー浴びて毎度おなじみロココビールで旅の安全を祈り、個室でボケーっとテレビを見て時間を稼ぎます。

しかしせっかく就航したミラノ線であり、機内食を食べないというわけにはいかないので、あくまで軽めで調整とします。

時はたち、日付も変わって誰もいない深夜の第2ターミナルを進み、搭乗2日前にやっと落ちてきたビジネスクラス「7H」に着席。
いざ出発です。

機内
CAさんが出発前の挨拶で「ミラノに行くのが初めてで楽しみです」とおっしゃっていたので「そうですね、楽しみですね」と言いましたが、すみません、わたしはエジプトに行きます。
すでに深夜1時を過ぎているわけですがミラノまで15時間ほどのフライトであり、到着が朝8時なのでまだまだ寝るわけにいきません。
となれば胃もたれも気にせず機内食と和酒を積極的に楽しみます。

本日(2025年2月)の和酒は先月のオーロラの時と変わらず農口さんの山廃雄町と八海山純米大吟醸。
大吟醸好きですが、今回の好みは農口さんの方。

これに合わせる機内食は和食で、主菜は「牛肉ちり蒸し、銀鱈西京焼き」という肉と魚の豪華な献立!
時間も時間なのでワンプレートでの提供でしたが最高に美味でありました。
ごちそうさまでした。

機内映画
食事を楽しんだらいつも通りチーズとシャンパン、ではなく農口さんの山廃雄町を頂きまして映画の時間です。


本日の映画は「野生の島のロズ」であります。
オリジナルタイトルは「WILD ROBOT」、野生のロボットです。
ぜんぜんニュアンスが違います。
野生の島の話ではなく、どちらかというと’都会的なロボットのロズ’が野生化していくという話なので「風の谷のナウシカ」的な感じのネーミングにしてキャッチ-にしたかったのかもしれません。
見た目は完全に「ラピュタ」のロボット兵ですし。
それはさておき「WILD ROBOT」、ありがちな脚本であります。
よく言えば安心して観ていられるアニメーションでありハートフルな内容となっていますが、特段の驚きなどはありませんでした。
あらかじめ続編へのフラグを立てているあたりも消化不良であります。
とはいえ主人公のロボット「ロズ」の頑丈さとタフネス、性能の良さはありえないレベルであり、いったい未来の人間はこのロボットをいくらで購入しているのか非常に気になるという意味で興味深い映画でした。
というわけで星2つ。
3月時点でまだ機内映画の新作に名を連ねているので興味がある方はぜひどうぞ。
ミラノ マリペンサ空港
寝て起きて朝食の時間ですが、今回は朝食はお断りして別のものを頼みます。

酢豚丼です。
前回のシドニータッチの時にメニューに発見したのですが、9時間程度のシドニー線では酢豚丼を食べられるほど胃が空かないため諦めていたのですが、ここで食べるチャンスが巡ってきました。
お味はというと、それなりでした笑
もちろん機内で酢豚を食べられるのは大変ありがたいことですが、もう一回頼むことはないでしょう。

それから2時間ほどでイタリアはミラノ、マルペンサ空港に着陸。
前回のイタリアもミラノから入った気がしますが全く覚えていません。
乗客の皆さんがミラノへ入国する方へ向かっていく中、わたしはひとりだけトランスファーゲートへと向かいます。

乗り継ぎは分かりやすいです。
ミラノで乗り換える人がいるとは思いませんが。
手荷物検査をサクッと受けて階段を登ったらターミナルBのプレミアムラウンジ・エミレーツラウンジ前に出てきます。

「え、これだけ??」
わたし、ミラノ空港に完全に期待していました。
いえ、調べてこない私が悪いのですが、調べすぎるのも楽しみがなくなるので今回はミラノマルペンサ空港についてノーリサーチで臨みました。
結果、6時間という乗り継ぎ時間をターミナルAとターミナルBにあるラウンジ以外特に何もない空港で過ごすという苦行をすることになってしまいました。

これならいったん入国してミラノでジェラートでも食べればよかったと悔やむばかりでありました。
イスタンブール空港

時刻は15時。
予定から30分遅れ、約6時間の苦行を終えてターキッシュエアラインで向かうのはターキーであります。
機材はエアバス321のナローボディ、国際線だからか全席モニター完備かつ日本語対応。

ビジネスクラスは2-2配列で3時間程度のフライトなら十分な快適性っぽく驚きます。
わたしはエコノミーなので3-3配列です。

3時間のフライトながら機内食が出てさらに驚き。
わたしは知らずにラウンジで食べてしまったのでお断りましたが。
そうこうしているうちに約3時間のフライトが終わり、イスタンブール空港に到着です。
時刻は時差の関係ですでに20時半なのですっかり夜であります。

そして思った以上に空港周辺の街が明るいことに驚きました。
都会なんですね、イスタンブール。
次回はちゃんと入国しようと思いましたが、今日はここで仮眠をとって出国します。
もともとはミラノから直行便でカイロに入る予定でチケットを取っていたのですが、エジプト航空が欠航してくれたためにこのような飛び石フライトとなっております。
こういうときは事前に欠航が分かっただけでもラッキーと思う他ありません。
ちなみに明日乗ることになる「アスワンーアブシンベル」のチケットも欠航になっていて、ひとつ遅い便に振り替えています。
エジプト航空を舐めると危ないです。
イスタンブール空港泊
さて到着したイスタンブール空港ですが、ミラノ(シェンゲンエリア)からの乗り継ぎのため手荷物検査もなくスルーで入国。
そして目にした光景はこれ。

ラスベガスかよ。
伝わらないと思いますがそう言っても大げさではない規模感であります。
天井の高さが高いことも手伝ってか、シンガポールチャンギ空港よりも巨大に感じます。
いえ、実際に巨大なのかもしれません。
わざわざ調べませんが。
探検したい気持ちはありますが今から5時間後の1時45分にカイロ行きに乗る必要があるため、探検は帰国時までお預けしてラウンジへ向かいます。

ターキッシュエアラインはスターアライアンスなので、ターキッシュエアラインに搭乗するANAダイヤモンドはもちろんSFCであればラウンジを利用できます。
そしてそのラウンジの規模もやばい。
広さだけで言えばチャンギ空港のシルバークリスラウンジより間違いなく広いです。

食事も充実、というか普通にフードコートであり、新鮮清潔なサラダバーや出来立て作り立てのホットミール、デザート類を食することができます。
お酒に関してはムスリムが多いこともあり選択肢はほぼありませんが、缶ビールとワインだけは置いてあるので十分感謝すべきところです。

詳しくはラウンジの記事に書こうと思いますが、わたし個人による総合評価としてはシルバークリスラウンジが僅差で勝ちです。
そんなターキッシュエアラインラウンジでシャワーを浴びて食事を済ませたら寝ます。
が、こんな広大で素敵なラウンジなのにナップルームや横になれる椅子がなく、一人掛けのソファとソファをなんとなく並べて約2時間うとうとするくらいでした。
これは予想外でした。
帰国時にもイスタンブール空港を利用しているので、そこで眠れる場所などを見つけましたが。
エジプト
カイロ空港
寝たのか寝ていないのか分からないまま1時過ぎに起きたらカイロ行きのターキッシュエアライン、エアバス330に搭乗します。
これまた国際線だからかモニター付きの機材であります。

きっと機内食も出ることでしょうが、わたしは寝ます。
エコノミークラスで寝るなんて何十年ぶりだろうと思いますが、眠たければ寝れるわけであり、ビジネスクラスで眠ることに慣れてしまっている自分に喝であります。
ラウンジとはいえ椅子で寝るのも割と貧乏旅行でありますが、まったく苦ではないのが旅のいいところと言えます。
イスタンブールからカイロまでは約2時間、地中海を越えてあっという間にアフリカ大陸であります。
移動中、飛行機から見て遥か左手にはイスラエルとガザがあります。
そしてイスタンブール空港からはイスラエルのテルアビブ行きが出ていました。
制空権を取っていると普通に飛行機が飛ぶということにビビりました。

ハマスが間違って対空砲とか撃たないのでしょうか。
わたしは怖すぎて乗れません。
などと思いながらカイロ空港です。
事前にビザを取ろうとネットで申請してみましたが、エジプト側のシステムが弱すぎて動かないことがしばしばであったため諦めて現地で現金で取ります。

25ドル払って5秒で終わりです。
↑このステッカーをもらうので自分でパスポートに貼り付けておきます。
それを見せたら入国完了、エジプトです!
旅行記は人気がないのを分かっているのでサクッと短く書くつもりだったのに、エジプトに着くまでで長すぎです!
お読みいただけてうれしいです。
ここからがエジプトですので、初日だけでもぜひ読み終えていってください。
エジプトの洗礼
スターアライアンス便でカイロ入りしたわたしはカイロ空港の第3ターミナルに到着しています。
他社国際線で到着すると第2ターミナルかと思います。
そしてわたしはここからアスワンへと飛ぶため第1ターミナルに移動する必要があります。
第1ターミナルなんてどこだか分かりません、なぜなら調べてきていないからです。
現在の時刻は午前4時00分であり、アスワン行きの飛行機は5時45分発であります。
国内線の乗り換えるだけなので普通なら十分な時間と思いますが、結果ギリギリとなりました。
バス乗り場がまったく分からない
空港間はシャトルバスで移動できるはずなのですが、バス乗り場がまったく分かりませんでした。
だってどこにも書いていないのですから。
タクシーの運ちゃんの嘘
シャトルバスは当分来ない、もしくは今日はもう来ないなどの方言。
バスは第1ターミナルまで30分かかるから乗り継ぎには間に合わないがタクシーなら大丈夫、5ドルで!
などなど、とにかく分からないことが多すぎるので、空港の中の人にでも聞こうと思いいったん空港内に戻ろうとするも
エジプトの空港はカイロに限らず、一歩でも空港を出たら中に戻ることができない
なので少し歩いて警察官のところまで行き、バス乗り場がどこか聞きました。
聞きましたがバス停っぽくない電光掲示板の場所を教えてくれたので、これは分かるわけがないというのが結論であります。

もちろん警察官に聞きに行くまでの間、そして聞いた後のバス乗り場までの間、タクシーの運ちゃんたちからは方言を含めた強めの営業がかかり続けています。
さて空港を1歩出てから待つこと35分、バスが来ました。
冬のエジプトは朝晩冷えるから「フリースがあったほうが良い」とか書いてありますが嘘です。
ダウンジャケットがないと凍えます。
35分間、空港の中に入れないので温まることもできず、いつ来るのかも分からないバスを待つのは実際大変でした。
運が良ければバスがすぐ来ると思いますが、あながちタクシーの運ちゃんが言っていることは嘘ではないのかもしれません。
1ドルとか2ドルならタクシーで第1ターミナルまで移動するのも全然ありであり、もしも万が一もう一度冬のエジプトに来ることがあったらわたしは多分タクシーに乗ります。
第1ターミナル
そうしてバス(無料)に乗ってから第1ターミナルまではいくつかの停留所に止まって20分ちょいかかり、時刻はというとすでに5時であります。

出発は5時45分なので前述のとおりギリギリであります。
今から乗るエアカイロはネットで発券できないタイプのチケットだったのでチェックインしなければなりません。
ターミナル内に入るには適当とは言え手荷物検査があり、入ってからはどこがチェックインカウンターなのかすら分からない、かつ混雑しています。

ちょっと焦ってきました。
3時半過ぎに到着していて、同じカイロ空港内のターミナル移動だけですでに1時間半以上かかっているんです。
と、そこに関係者的な服を着た方がチェックインですか?と聞いてきてくれたので「はい」と答えると「お手伝いします」と申し出てくれたので「シュクラーン(ありがとう)」と言ってチェックインカウンターまで案内していただき無事にチェックイン&発券することができました。
めでたしめでたし、とはいかず
空港にいる関係者的な人であっても、手伝わせてしまうとお金を要求される
です。
このときわたしはマジで驚きました。
だってどう見ても案内係的(同じ服の人がたくさんいる)な感じであり、なによりボディチェックのところも普通に通っていたのですから。

そして手持ちはドルしかなかったので、多すぎると思いましたが仕方なく1ドル(50エジプトポンド相当)をチップ(バクシーシ)として手渡しました。
とはいえ無事に発券できたことは確かで、助けを必要としていたのも確かなので良しとします。
アスワン
沖止めの機材まではバス移動して乗り込むのはエアバス320であります。

アスワンはアブシンベル神殿への玄関口のため満席であり、その中でも団体の日本人や中韓国人が多めの印象です。
いつも旅先で日本人に会うことはほとんどないわたしですが、さすがは観光大国エジプトであります。
アスワンまでは意外と距離があり1時間30分ほどのフライト。

イスタンブール空港で全然眠れていないのと、初めてのカイロで神経を疲労したため機内でずっと舟を漕いでいたらあっという間にアスワンに到着。
すっかり朝です。

アスワンの空港もカイロ空港同様「いったん出ると戻れない」のは分かっているのですが、外の様子を知りたかったのでいったん出てみました。
が、タクシーの運ちゃんに少し絡まれただけでこれと言ってなにもありませんでした。

当然出たところから空港内に戻れないので、少し歩いて外階段まで行き、そこから階段を上って出発フロアに移動。
そして入り口で「チケットを見せろ」と言われるも、これから発券するからまだ持っていない旨伝えると「じゃあ予約メールを見せろ」というのでメールを見せて手荷物検査を受けて無事空港に入りました。

アスワン空港ラウンジ
アスワン空港到着は7時20分頃であり、9時35分発のアブシンベル行きまで約2時間あります。
売店もあるのでそこでパンでも買って食べようと思っていました。

チェックインを済ませて往復分のチケットを受け取ったらさっそく制限エリアへと入ろうとすると、また案内係らしい人(今度は女性)に声をかけられます。
なにか案内ボードのようなものを持っているので勧誘かなにかだと思ってスルーしようと思いましたが「ラウンジ」という言葉がかすかに聞き取れました。
恐る恐る話を聞いてみるとラウンジの案内であり、持っていた案内ボードはラウンジの入室基準でした。
というわけで、まさかこんなへんぴなところにあると思っていなかったラウンジがあったので、ありがたくプライオリティパスを使用して出発まで寛がせてもらいました。
しかも予想外に食事にもありつけました。

アブシンベル空港
ここからは眠いなどと言っていられないので、ラウンジでもコーヒーを頂いて観光モードに切り替えます。
そもそも7時過ぎのアブシンベル行きが欠航にならなければこんなに待つ必要もなかったのですが、エジプト航空なので仕方ありません。

9時35分発のアブシンベル行きはボーイング737-800。
ナローショートボディの中型機ですが、わりとちゃんとしたサイズのビジネスクラスが鎮座していました。
わたしはエコノミークラスですが。


40分遅れで離陸し、約45分のフライトを終えるとエアーズロック空港ほどの何もない空港、アブシンベル空港にに降り立ちます。

時刻は11時です。
そしてご存じの方もいると思いますが、アブシンベル空港からアブシンベル神殿まではエジプト航空のチャーターバスで送迎があります。
そしてそれは観光バス的なバスではなく、ロケバス的なバスであります。
観光バス的な大きさのバスは中国人ツアーのバスです。

まぁ、送迎があるだけありがたい話です。
他の乗客でバスが満席になるのを待ち、満席になり次第順次出発。
空港から15分ほど、11時33分にアブシンベル神殿の駐車場に到着。
ここで帰りのバスの時間を伝えられます。
「13時10分」と。
しかし帰りの飛行機の出発時刻は13時30分であり、それでは間に合いません。
さすがに不安なのでチケットを見せながら再度バスの時間を確認すると「だいじょーぶ、飛行機が遅延したからバスも遅い。だいじょーぶ」というので一応信じます。
ちなみにバスに乗るのに航空券のチェックはなく、チップの要求もないのですこぶる快適です。

アブシンベル神殿
アブシンベル神殿での滞在時間は駐車場を出て駐車場に戻るまでで1時間30分。
これが長いのか短いのかは人それぞれですが、わたし個人としてはあと15分あったらなお良い。と感じました。
なぜなら駐車場からアブシンベル神殿を往復するだけで20分かかるため、実際に見学できる時間は1時間ほどしかないためです。

とはいえバスは乗ってきたものに乗って帰らないと時間が分かりませんし、午後の飛行機は「ない」か「1便だけ」のため飛行機的にも融通がききません。
そして泊まるほどの見どころはありません。
なので欠航や遅延せずに飛行機が飛べば、2時間ほどの滞在となりちょうどよいということになります。
タクシーは駐車場にも空港にも待機しているのでお金さえ払えば時間は解決するので、選択肢はあるにはあります。
ちなみにこの飛行機が欠航&遅延したため、わたしのアスワン付近の遺跡巡りはすべてキャンセルとなっております。
苦虫を嚙み潰したようとはこのことであります。
ときにアブシンベル神殿はというと「最高」の一言につきます。

ミラノからイスタンブールに入り、カイロ、アスワンと来てやっと目にすることができた古代エジプトの遺跡なものですから、もう「まじか」「うわわわ」の連続であり語彙力がゼロになります。
とにかくいろいろな方面に感謝でいっぱいです。

アスワンからルクソール
バスの時間にバスに戻り空港へ。

復路便も遅延で結果、14時にアブシンベルを出発して15時少し前にアスワンに戻ってきて空港の外でタクシーを選びます。
読む人が大変なので細かくは書きませんが、ここからコムオンボとエドフに寄ってルクソールに移動する予定でした。
が、前述のとおり欠航と遅延によってミッションインポッシブルとなっています。
無念ではありますがコムオンボとエドフはあきらめ、直接ルクソールまでタクシーで移動しますが、その移動距離は300キロ超であり東京ー愛知の距離であります。
とにかく大勢のタクシードライバーと交渉しましたが、90ドルを切ることはできませんでした。
足元を見られたということと理解していますが、大切なことはルクソールまで無事に行くことであり致し方ありません。
また、大切なことだと思うので書いておきますが、現地の人の90ドルの感覚と極度の円安下にある今の日本人の感覚は違います。
300キロ超を9,000円(1ドル100円計算)で移動出来たら特に高いとは思いませんが、15,000円だとエジプトとはいえやはり高く感じます。
どちらにしても日本ではありえない金額です。
1ドル=100円くらいの感覚でいた方が良い。

途中でガソリンスタンドに寄ってもらい、サンドイッチとカフェラテを購入して9時間ぶりくらいの食事を取り、タクシーの運ちゃんにもコーヒーを買ってあげたりしてわりと楽しくルクソールまで移動しましたが、ここでも大切なことをお伝えします。
18時以降はアスワン~ルクソール間の観光客の移動は制限される。
そのため検問で警察官に賄賂を渡す必要があります。
金額は1ドルくらいで、検問は5か所ほどあります。
数年前までは警備を付けないと夜間の移動はできなかったので、それに比べたらマシと言えますが、危険だから移動できないわけであり18時をすぎないようにした方が賢明です。

とにもかくにも4時間半ほどのスリリングな運転を堪能したら19時半に無事にルクソールに到着。
夕飯を食べるところが全く分からないので、そのままタクシーの運ちゃんを誘って食べるところを決めてもらい一緒に夕飯を食べることにしました。
運ちゃんも長時間の運転で疲れているでしょうしね。
とはいえわたしはいったんホテルにチェックインして、その間に運ちゃんはモスクで礼拝を済ませるとのこと。
20時に再度ホテルまで来てもらってナイル川沿いのお店まで車で連れて行ってもらい(無料)、ミックスグリル的なものとフムスを頂きました。


美味しいのかどうかはよくわかりませんでしたが、食べられました。
食事くらいは安いので支払って差し上げると、翌日のルクソール観光も俺が運転しようか?と言ってくる。
「じゃ30ドルで」
というと渋い顔をする。
面倒である。
しかし明日の朝、また新しいタクシーの運ちゃんを捕まえて価格交渉するのも面倒であり、朝7時くらいからホテルの前にタクシーが待っているとも限らないので「じゃ40ドルで」「45ドルで」ということで45ドルに決着。
これもまた若干高いのですが、さっきも言ったとおり4,500円として考えれば「まぁこんなもんか」となります。
おわりに
「じゃ、明日の朝7時半にね!」ということで運ちゃんとホテルの車寄せでお別れし、やっとまともに部屋に入ります。
部屋からの景色はリゾートそのものでありルクソールと言わなければ分かりません。
ナイル川の奥にわずかに見えるのはライトアップされたアルクルン山(王家の谷)であり、さっきは川のあちら側をタクシーで通ってきたわけです。

長すぎた今日一日を思い返すと実はアブシンベル神殿くらいしか行っていないのですが、非常に濃い一日であったように感じます。
さすがに疲れました。
これをお読みくださっているあなたも疲れたことでしょう。
ありがとうございます。
とにかく今日は何十時間ぶり、何日ぶりのベッドで快適に眠ることができます。
明日は朝からルクソール西岸、死者の街を観光する予定ですのでどうぞよろしくお願いいたします。
====================
♦ダイヤモンド修行結果♦
羽田-ミラノ:6478PP
ミラノ-イスタンブール:518PP
イスタンブール-カイロ:384PP
カイロ-アスワン:0
アスワン-アブシンベル:536PP
アブシンベル-アスワン:536PP
PP=プレミアムポイント
====================
