ANAダイヤモンド修行の一環でミラノに行って、エジプトを北上してきましたのでご覧ください。
DAY4 カイロ
4日目となります。
ご覧いただきありがとうございます。
ここからご覧の方は「エジプト旅行記①」もぜひご覧ください。
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おはようございます。
ルクソールとは全然違う砂っぽい朝焼けです。

砂の色の無機質な建物と砂埃が織りなす景観は「北斗の拳」の世界観そのものであります。
世紀末感、素敵です。
さて誰もいないヒルトンナイルマアディの朝食会場でラマダン初日の朝食タイムです。
日の出から飲まず食わずとなるスタッフさんに目玉焼き(two eggs!)を注文するのが心苦しいですが、好きでイスラム教徒でいらっしゃるはずなので気にしたら負けであります。

時刻は8時、朝食を食べたら身支度を整えてすぐさまウーバーをホテルエントランス前に呼びます。
7分後に到着。
この1台はなにやらイチャモンを付けてきたので帰っていただきました。
再度ウーバーを呼ぶこと10分、2台目の車が到着したときにはすでに8時半。
ピラミッドの観覧は8時から(気分により前後あり)であり、7時からチケットの販売が始まりまるのですでに出遅れています。
ホテルから順調に進んで20分、8時50分過ぎにチケット売り場(スフィンクス側)に到着です。
ここまでのウーバー料金はコンフォートで420円。
ギザのピラミッド
チケットはすでにネットで購入してあるのでそのまま並ぶこともなく改札を通過すると、すぐ目の前にこれ。
スフィンクスさんです。

思ったよりも小さいですが、感慨深さは海よりも深いです。
ここからは道なり(反時計回り)にクフ王のピラミッド→カフラー王のピラミッド→メンカウラーの王ピラミッドの順に歩いて回ります。
記念にラクダに乗ろうとも思ったのですが、私ぶりぶりマイラーは自撮りすることがほぼなく、かつ写真命なためラクダの上からではブレてしまうという結論に至りやめておきました。
ちなみに朝イチだとラクダが空いているためお安い印象でした。
1時間10ドルと言っていた気がします、ラクダ使いの少年が。
人によって言ってくる時間も金額もバラバラです。

ピラミッドを見渡すことができるパノラミックビューポイントやナインズピラミッドまで歩きに歩いて元のスフィンクスに戻ってくるまで約4時間。
満喫しました…。

なお、ピラミッド内部に興味はないので入っていません。
詳しくはピラミッドの記事にまとめようと思いますが、来られて良かったです。
KFC
ピラミッドを満喫した後はスフィンクスの目の前にある有名すぎるKFCでランチにします。

と、店の前に行くと店員とオーナー?店長?らしき人がけんかしています。
そして「今は閉店だ」と言って入れてもらえません。
13時になったら開店するというので20分ほど待つことにします。
だってここで食べるのを楽しみにしていたのですから。
それから待つこと1時間、まだオープンしません。
ケンカしていたアルバイト君は着替えて帰ってしまいました。
そして14時、ようやくオープンしましたがハンバーガー系は作らない!とのことで、チキン単品だけ買えるようです。
まぁ、ケンタッキーを食べることが目的ではなく2階席からスフィンクスを見ながら食べるのが目的なので問題ありません。
が、2階は今日は入れないとのこと。
最悪です。
1時間以上待って食べたいものも食べられずスフィンクスも見られない。
残念な思い出のKFCになってしまいましたが、同席した佐賀大学の青年君たちと楽しいおしゃべりの時間を持てたので良い思い出として切り替えることにします。
ちなみにこの佐賀大の青年君はラクダで100ユーロぼったくられたそうなので若い方はお気を付けください。
GEM 大エジプト博物館
KFC前にはタクシーの客引きが大勢いますが、全員無視してウーバーを呼びます。
ウーバーに乗り込んだら10分で到着、目的地は「GEM」大エジプト博物館であります。

まだグランドオープンではありませんが、ツタンカーメンの黄金のマスクは日本で見ているので問題なし。
開館時間は22時までと長く、今(15時)から6時間以上楽しめます。
ここまでアブシンベルから北上してきているので、エジプトに来る前と比べて知識も知見も桁違い(自分比)でありワクワクです。
手荷物検査を経てまずは広大な広場にそびえたつオベリスク。


世界で唯一底面を見ることが出来るオベリスクであり、そこには当時の王「ラムセス2世」の名が刻まれています。

よく見えませんが、もうこれだけでお腹いっぱいであります。ロマンです。
ピラミッドと同じ角度にあつらえたエントランスゲートを抜けたら今度は見慣れたラムセス2世の巨像。
きれいな状態になっているので現地で見たそれとは雰囲気が異なりますが、ここにあるからこそ改めてその大きさが分かるというものです。

さて、改札を通っていよいよ博物館に入っていきます。

大階段には歴史的巨像が整然と立ち並び、それを一つ一つ見ながら階段を上って3階(一番上)部分へ到達すると、さっきまでいたピラミッドがお出迎え。

このフロアが博物館のメインフロアとなります。
フロア内はセクションと年代で12の部屋に分かれており、かなり見やすいと思われる造り。
最初の部屋は古王国時代の社会・生活についての展示で、このひとつのセクション・年代だけでも写真のとおりの広さ。

この部屋だけで30分近い時間をかけて見学していたところ事件は起きました。
「出ていけ。」
へ?
「悪いけどもう閉館やねん」
へ?
え?
えーーーーー??!!
まだ着いて1時間もたっていないくらいなのに…
どうやらラマダン月は16時までとのこと。
ウェブサイトにも書いてあったとのこと。
無念、、、。
わたしよりも遅く来た人に至っては「入場するときに言えや!」とめっちゃキレている人(日本人ではない)もいましたが、ここはエジプトであります。
仕方ありません。
そうそうにあきらめておとなしく展示室を出ますが、1階の土産物店も16時で閉店してしまうらしく入れてもらえませんでした。
こちらも仕方なくあきらめて、いよいよ外に出ますが頭の中では「明日また来ようか、それとも今回はあきらめて次回エジプトに来た時に来ようか、完全にあきらめようか」とぐるぐる回っています。
結論は出ないままディズニー帰りの集団のごとくみんなで出口ゲートに向かい、わたしはウーバーを呼びます。

が、これが来ない。
まったくヒットしない。
しかもバッテリーが10%にまで低下している。
話せば長くなるので端折りますが、1時間以上待ったところで一人旅の日本人女性と会い、タクシーのぼったくりな言い値でカイロ市街に戻ろうとしたところで奇跡のウーバー確保。
無事に相乗りで帰ることができました。

歩いて帰ることも覚悟していた(2時間半かかる)ので本当にラッキーでした。
そして学んだのです。
「ラマダンを舐めてはいけない」と。
ラマダン期間中は若干観光地が空いているというメリットがありますが、デメリットは日没が近づくにつれてタクシーやウーバーがいなくなり、博物館や飲食店が閉まってしまうことです。
ただホテル内のレストランは通常営業なので、やはり博物館と移動が最大のデメリットと言えます。
おわりに
予定では22時くらいまで博物館を堪能するつもりだったわけですが、前述の通りタクシーでホテルまで戻ってきました。
道々一人旅の相乗りの方とお話をしていたところ、彼女は先月イエローナイフでオーロラを見ていたとのことで、同じく先月ノルウェーで見てきたわたしのオーロラと比べたところ俄然イエローナイフのオーロラに軍配でした。

もちろん太陽風の強さなど運に左右されますが、レベチで美しかったので必ず行ってみようと思った次第であります。
とはいえイエローナイフは氷点下15度を下回るとのことであり、0度~氷点下5度程度で観測できるノルウェーのトロムセとは気軽さが違うのかもしれません。
どちらにしてもやはり実際に行って五感で体感してみることが大切であります。
そしてピラミッドはぜびぜひ自分の目で見てほしいと思います。
紀元前の人間が作ったとは到底思えない理解不能な規模の人工物は自分の小ささと人間の本領を知る助けになります。
そんなことで時刻は19時。
まだエグゼクティブラウンジがオープンしているので、今日の夕飯はこちらで済ませて明日に備えます。

明日はカイロの街の世界遺産を網羅する予定ですが、大エジプト博物館にリトライするかどうかは引き続き悩みどころです。
