ANAダイヤモンド修行の一環でミラノに行って、エジプトを北上してきましたのでご覧ください。
DAY5 カイロ市街
最終日となります。
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ここからご覧の方は「エジプト旅行記①」もぜひご覧ください。
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ありがとうございます。
昨日学んだことは「ラマダンを舐めてはいけない」であり、今日はそれを教訓として早出早帰りを意識して動いていきます。
時刻は7時。
さっそくいただく朝食も昨日と同じ目玉焼き(2 eggs)であり、作ってくれる人も昨日と同じなのでピースサイン(卵2つ)でオーダー終了と楽ちんです。

本当にお客さんが誰もいないのですが、これはここが人気がないのかラマダンだからなのかは不明です。
朝食を食べてなんだかんだで8時半になってしまいましたが、何はなくともウーバーを呼びます。
今日の行先はこちらです。
世界遺産イスラム地区
世界遺産オールドカイロ
またラマダンの影響で帰れなくなると困るので、遠い方から行くことにします。
イスラーム地区
エルアズハルモスク
わたしの寝床ヒルトンナイルマアディからウーバーで15分ちょい、アズハルモスクに到着であります。

到着はしたのですが、入り口が分からず無駄にモスクの裏手を1周してしまいましたが。
入り口で靴を脱いで拝観。
モスクって初めて入った気がします。

まず朝の掃除の時間だったようで、美しく輝く中庭はところどころ濡れていて、知らずに歩いた私の靴下はびちょ濡れとなりました。
朝イチの観光で靴下ががっつり濡れるというのは想像以上にストレスであり、モスクに訪問するときのいい勉強になりました。
さて、モスク内部はというとまぁ美しいのでしょうが、それほどの感動はなしでした。
「こんなもんかな」というのが正直な感想です。

というわけで濡れた靴下は手に持ち、裸足でピラミッド周辺の砂がまだ残る靴を履いて先に進みます。
ハン・ハリーリ
アズハルモスクの目の前の地下道を渡ってハンハリーリの目抜き通りへ移動。
地下道に入るのに若干勇気がいるかもしれませんが、ぜんぜん健全な地下道なので安心であります。

そして地下道を出ると手荷物検査があるのですが、どこからでも入ってこられるので意味はありません。
時刻は10時なのですが、ラマダンのためかお店がほとんどやっていません。

有名な「鏡のカフェ」でチャイでも飲みたかったのですがお休みであり、もうやることはありません。
ただ、一部営業しているお店もあったので少し覗いてみましたが、お土産物を買うにはもってこいの場所であることは間違いありません。
値段はあってないようなものなので値切り交渉を楽しむと良いかもしれません。

Al Muizz Street アル・ムイズ通り
世界遺産たるイスラム地区のメインストリートに当たるのがアル・ムイズ通りであります。
ハン・ハリーリを抜けるとそこがもうアル・ムイズ通りなので特段探す必要もありません。

まずこの街自体の雰囲気が最高であり歩いているだけでも十分なのですが、教会やモスク、大衆浴場跡など約30の施設はすべて1枚のチケットで見学が可能で中に入ることができます。


そして中に入ると必ず説明を始める担当の人がいるのですが、この人たちにチップを渡すべきなのかどうか非常に迷い困ります。
なぜならわたしはエジプトポンドを持ち合わせていないため差し上げるとしたら1ドルでありますが、そうするとあきらかに過剰であるためです。
となると見学に入るのが億劫になりはじめ、外から見るだけという場所が多くなりますが、ちゃんと見学したのはこちら。
古い霊廟
チケット売り場の真横にあった古い霊廟。
よくわかりませんが、歴史的なものです。

古いモスク
チケット売り場の斜め前にある古いモスク。
広く華美なモスクよりも個人的に好みであります。
モスクというものを数個しか見ていませんが。

浴場跡
ここ、一番良かったです。
史跡自体もそうですが、丁寧に説明してくださった女性の方がチップを要求してこなかったからというのが大きいです。
サウナ文化があったことも分かりました。

水路・噴水
分かれ道になったところにあるファサード。
建物自体は歴史的な水路のようなのですが、現在は土産物屋が入っているのでなかなか入りづらいです。
そして入ると2階にも案内されますが、チップを要求されそうなのでわたしは店を出ました。

アル・ハキーム・マスジッド
通りの最後にあるモスクです。
広い中庭を擁するエジプトで4番目に古いと言われているモスクでもあります。
改装されているので床はピカピカですが。


門
このモスク(アル・ハキーム・マスジッド)は通りの端っこなので、ここを出るとフトゥーフ門(征服の門)があります。

門の近くには犬が寝ています。
ここに限らずカイロは野良犬だらけであり、犬によっては噛みに来るので(実体験済)ご注意ください。

門を出て城壁沿いに進むとすぐに着くのがナスル門(勝利の門)です。

有名な門のようで、古代の3つの門が現存しており、これらがその2つ。
残る一つは少し離れたところ(城壁の逆サイド)にあるズベイラ門ということです。
ちなみにこの記事のメイン画像に設定していたタモリさんみたいな写真はこのナスル門の近くで撮ったものです。
ラムセスヒルトン カイロ
ここから歩いて戻るのも疲れますし時間ももったいないしトイレにも行きたいということで、ウーバーをナスル門に呼んで今回泊まるかどうか迷ったラムセスヒルトンまで行くことにします。
時刻は11時11分。
ウーバーを待って乗ってヒルトンに着いたのが11時半であります。

せっかくなのでここでランチを食べてしまおうと思ったのですが、まだ館内のレストランが営業していませんでした。
ポップアップのスターバックスはやっていました。
ラムセスヒルトン、ロビーフロアは狭く古いです。
ヒルトンナイルマアデイにして正解でした、などと失礼なことを思いつつロビー階にあるトイレを借りてホテルを出ます。
日本人はこういう時スルーでホテルに入れるのでお得であります。
先人に感謝し、恥にならないよう努めなければなりません。

次の最終目的地はシタデルであり、そこまでは結構な距離があるのですが、途中途中に見るべきものがあるためとりあえず歩きで進んでみます。
カイロタワーは遠目で良しとします。
カイロタワーを過ぎたらすぐにカイロ博物館です。

すごい数の観光バスが止まっているので、まだグランドオープンとなっていないGEM(大エジプト博物館)はツアーに組み込まれていないようです。
であればGEMに行くなら日本人や中国人の団体がいない今の内と言えます。
博物館を横目に通り過ぎたらすぐに政府系の映える建築物と映えるインターコンチネンタルホテルとラウンドアバウトの交差点。

ここを東に向かってテクテク20分くらい歩いていくと見えてくるのがオシャレな交差点でありカイロの中心部たるモハメド・ファリド広場であります。

アブディーン宮殿
広場を過ぎてすぐの所にアブディーン宮殿の庭園(公園)が広がっていて、この庭園の入り口にチケット売り場があるのですが、これは庭園に入るだけのチケットです。

庭園と宮殿は全く別物なので間違って入らないようにお気を付けください。
そして宮殿に入ろうとするも入り口は閉まっていて誰もいません。

うろちょろしますが入れないので、ぐるーっと周って建物の裏手に行くとありました。入り口です。

入ろうとすると今度はチケットが必要とのことですが、チケット売り場はまた少し離れたところ。
そして現金しか使えません。

わたしは現金はドルしか持ってませんので、結論として入れませんでした。
仕方がないので「ここに来た」という経験値だけ積んでおきます。
次に向かうのはここからさらに15分ほど東方向に進んだ場所にある第3の門「ズベイラ(ズヴェーラ)門」であります。
ズベイラ門
ズベイラ門に向かう途中にイスラム美術館を通過しますが、知識と興味と時間がないので通過します。

そして13時10分、ズベイラ門に到着です。
お腹が空いてきました。
ズベイラ門は他の2つの門と異なり特徴的な2本の塔(ミナレット)が立っています。

そしてこのミナレットには登ることができるので、ここからカイロの街を一望できます。
そんな気持ちでワクワクチケット売り場に到着すると「現金のみ」であります。
しかし宮殿と違い、この塔の入り口にはQRコードが掲示されていてネットでチケットが買える仕組みになっています。

なってはいますが動きません。
電波の問題ではなく、サーバー側の問題で動きません。
王家の谷やデンデラと同じシステムなので時間はかかれど動くはずなのですが今回は20分粘っても動きませんでした。
しかしミナレットにはなんとか登りたいので、入り口のおっちゃんに「ドルで払えない?」と聞くと「ええで!」と快諾。
「ありがとう!なんぼ?」
「ほな15ドルでええわw」
「アホか!〇ね!」
「www」
ということで交渉は決裂したため、ズベイラ門に登りたい気持ちは一瞬で冷めました。
15ドル・2,200円って。(執筆時ドルレート)
ここの料金は330円(100ポンド)ですよ。(執筆時エジプトポンドレート)
ダメなものはだめなので次に行きます。
ここも来たことだけ経験値とします。

KHAYAMA通り
次の目的地はここから歩いて20分ほどのモスクなんですが、そこに至るまでの道が最高だったので書き記しておきます。

ズベイラ門から単純に南下する細い路地で通りの名前は「KHAYAMA通り」であります。
なにが最高って、完全に地元民のための商店街はラマダン中ということも手伝って、イフタール(日没後の食事)の準備でお忙しのお母さんたちで大賑わいなのです。

ついさっきまで生きていたであろう〆たての牛が天井から吊り下げられて捌かれていたり、かごに入った数十羽の鳥たちがお母さんたちの注文を受けてから〆られて「鶏肉」として売られていったり、まさに生きる活動「生活」がそこにありました。
完全にフレッシュです。
日本のスーパーで閉店前に半額で売られている鶏肉とは鮮度が違います。
ある意味ではこちらの方が贅沢であり、命を頂いているというありがたみを直で感じられます。
ウーバー移動では体験できなかったはずなので、やはり旅は歩きに限ります。
スルタン・ハサン・モスク
そんな生命活動あふれる通りを抜けてしばらく進むと巨大な何かが見えてきます。

スルタン・ハサン・モスクです。
このスルタン・ハサン・モスクも巨大かつ荘厳なのですが、スルタン・ハサン・モスクの入り口に向かって進むほどに視界のすべてがあるものに奪われます。
シタデルです。

ラピュタでシータが捕らえられていた軍の施設そのまんま、すごい存在感であります。
空を見上げたらゴリアテがいるんじゃないかと錯覚するレベルです。
しかし今の目的地はこちら「スルタン・ハサン・モスク」です。

スルタン・ハサンさんのモスクとのことですが、興味と知識がないのでよくわかりません。

とにかく巨大で荘厳です。
さすがにここはクレジットカードで入れましたし、なんならJCBも使えます。

しかしここにきて分かってきました。
わたしはイスラム文化に食指が動かないということを。
これはわたしの知識不足によるものであり、当然モスクやイスラムが悪いわけではありません、念のため。

美しいはずのモスク内部も「なんでこの色のLED電球にしちゃうかなー」という関係ない感想を持ってしまうレベルです。
そんなわけで10分ほどの見学でおしまいとなります。
アル・リファーイ・モスク
そしてスルタン・ハサン・モスクの隣(画像右側)にあるこちらも同じくらいの大きさの巨大なモスクにもお邪魔しました。

料金はスルタン・ハサン・モスクとアル・リファーイ・モスク合わせて700円くらい。
こちらも美しいんだと思いますがLED電球が気になります。

なににしても来てよかったということは間違いありません。
ちなみにすべてのモスクは入り口で靴を脱ぎますが、ここでは靴を預かる人がいます、もちろん有料で。
しかし、預ける必要はまったくなく自分の手で持って入ればよいだけということは知っておいてください。
預けてゆっくり見たい人は預けるべきですが。

そんな巨大なモスクを堪能したら時刻は14時です。
今からシタデルに登って入って見学していたら夕方になってしまい、オールドカイロのコプト教会を見る時間がなくなってしまいますし、まだ昼食も食べれていません。
シタデルで見るべきはモスクとムカッタムの塔くらいであり、モスクについては興味が薄いということが自認できたのでシタデルは場外からの見学で終了とします。

そうと決まったら即ウーバーであります。
近くにマックもないので、一旦ホテルに戻ってトイレとランチ(トルティーヤ)を済ませます。
用が済んだら再びウーバーを呼びオールドカイロへ向かいます。

世界遺産オールドカイロ
時間は15時20分。
マリ・ギルギス駅の目の前に集落のように集まっているのがオールドカイロであります。

エジプトにおいてキリスト教を信仰したことで迫害を受け、日本の隠れキリシタンのごとくこの地で暮らし続けてきた足跡を垣間見ることができます。
コプト教会
たくさんの教会が壁に囲まれた中に迷路のように配されており、どれがどの教会なのか分からなくなりますが、時間もないのでとにかく全部見て回ります。

ここでも知識のなさが露呈してどの教会も大体同じに感じてしまいますが、とにかく時間もないので全部の教会に入っては出ます。
見学した教会はこちらです。
・エル・ムアッラカ教会
・聖ジョージ教会
・聖セルギウス教会
・聖バルバラ教会
面白いといってはいけないのかもしれませんが、いろいろと面白い文化でした。
顔と体の縮尺がおかしい絵画があるかと思えば、土産物屋で売っているのは生成AIのようなイケメンなキリスト。


「急いで!教会はこっちだよ!」
と言って教会の方向を指さしただけでチップを要求してくる少女。
とにかくここが世界遺産オールドカイロです。




あっという間に時刻は16時であり、ラマダンに関係なく教会は閉館の時間です。
逆に言うと1時間あればとりあえず見て回れるということであります。
終わったら今度は急いでウーバーです。
なぜならラマダンで移動手段がなくなるからであります。
おわりに
なんだかんだでやはり30分ほどウーバーを待つことになりましたが無事にホテルに戻ったら洗濯をしてシャワーを浴びて夕飯です。

夕飯は今日もホテルのエグゼクティブラウンジ。
初日からいらっしゃったアラブ美人なスタッフさんに「今日もハイネケンでいい?」と聞かれるままにビールで乾杯。
「イフタールは済ませたん?」と聞くと
「もちろん!食べたし飲んだわよ!」と元気に返事をしてくれましたが、やはりラマダンはつらいようです。
3日くらいのファスティングならいいのかもしれませんが、1か月はきついに違いありません。
帰り際「また明日ね!」と言ってもらいましたが「ごめん、明日の朝帰るねん」と伝えてラウンジを後にします。
アレキサンドリアに行くかカイロを観光するか迷った結果、カイロ観光にしたのですが、個人的にはこれでよかったと思います。
GEMに再訪する時間は結局ありませんでしたが。

翌朝早い時間にいつも通りの2eggs目玉焼きを頂いてウーバーでカイロ空港へ行き、イスタンブールで乗り換えます。
イスタンブール空港は世界一高いと言われてるのですが、実際ビッグマックセットは3,500円くらいでした。
アホかと思います。

数時間イスタンブールラウンジで過ごしたら、就航したばかりのANAイスタンブール直行便で羽田へと帰ります。
マイルやプレミアムポイントは結構貯まる距離なのですが、気流の関係で帰路は早い、早すぎる。
食事と美味しいお酒を楽しんでいると寝る時間が全然ありません。

そんなこんなで就航記念のステッカーを頂き、今回のミラノ経由エジプト旅行記を終わります。

ありがとうございました。
◆今回のダイヤモンド修行結果◆
獲得プレミアムポイント:15,317PP
2025年合計:61,049PP
