2024年9月末、ANAダイヤモンド修行の一環で本場ミュンヘンのオクトーバーフェストに行くこととノイシュバンシュタイン城を見ることを主目的として弾丸日程で南ドイツはバイエルン州に行ってきましたのでご覧ください。
ここからご覧の方はDAY1からぜひどうぞ。
フランクフルト
朝日とともにヒルトンフランクフルトで目を覚ましたら最終日、というか出発までの数時間を残すところ。

今日はANAの最新型機材であるボーイング777-300ERのビジネスクラス「THE Room」への搭乗がメインイベントであり、そのためだけにわざわざフランクフルトからロンドンを経由します。
シュテーデル美術館

朝食会場で充実した目玉焼き朝ごはんを頂いたら帰り支度をして10時開館のシュテーデル美術館へ向かいます。
ヒルトンフランクフルトからだと頑張れば歩いても行けますが、今日まで歩きすぎていることもあるので電車に乗ることとしてシュテーデル美術館最寄りの駅へ。
最寄りと言っても駅から美術館まで歩いて12分もあるので釈然としませんが。
この最寄り駅たる「フランクフルトSchweizer駅」は構内が美術館らしい雰囲気であり、電車で来てよかったと多少思いました。
また、川沿いまで来るとそれはそれで綺麗な景色なので良しとする感じです。


そしてシュテーデル美術館に到着。
私の場合は来館するかどうかを今日決めたのでチケットは当日チケット(フレックス)で22ユーロであります。
あらかじめここへ来ることが決まっている場合は、前日までに時間指定券を購入することで18ユーロで入館することができるのでそちらをおすすめしますが、火曜日だけなぜか9ユーロなので来館日を選べるなら火曜日に決まりです。

シュテーデル美術館の所要時間
館内は地上2階地下1階でそれなりに広くカフェと売店も併設されています。

所蔵コレクションはドイツ人画家が多めですが「ボッティチェリ」「レンブラント」「フェルメール」「ムンク」「モネ」「ドガ」「ゴッホ」「ピカソ」「ルノアール」「ルーベンス」などなど、有名な作品ではありませんが著名な作家を広く浅く取り揃えてあります。









執筆時点ではレンブラントを特設展示しているようなのでわたしからすると羨ましい限りであります。
わたしが訪問した際は逆に他館へ貸し出し中の作品がいくつかありましたので、タイミングの善し悪しがあるかもしれません。
地下1階に展示されている現代美術作品はアンディウォーホル以外分かりませんでしたが、今後所蔵が増えそうな感じ(スカスカ気味)でした。

そんなシュテーデル美術館を隅から隅までしっかり見て回り、いつもどおり歩きながら全ての作品を目に入れ、気になった作品だけじっくり見る楽しみ方での所要時間は1時間45分でした。
これ、わたし的にはだいぶ長いです。
ベルギー王立美術館が2時間、マウリッツハイス美術館が45分、ムンク美術館40分だったので。
シュテーデル美術館のあとに空港へ行く以外予定がなかったことが原因かもしれませんが、一般的にも2時間半あれば十分に楽しめるものと思います。

フランクフルト空港
フランクフルト空港 プライオリティパス
12時にシュテーデル美術館を出たらまた12分歩いて駅へとてくてく歩き、駅から電車でフランクフルト空港へ。
フランクフルト空港のここ、いい思い出がありません。

ぜひいい思い出にならなったノルウェーの記事もご覧いただきたいところですが、今日は時間に余裕があるフランクフルト空港なので、珍しくプライオリティパスを利用します。
本ブログをお読みの方はご存じのとおり私ぶりぶりマイラーはANAダイヤモンド会員なので、プライオリティパスでラウンジを利用するという機会がなかなかありません。
プライオリティパスで利用できるラウンジよりも航空会社ラウンジのほうが往々にして設備・待遇が良いためです。
そして今回珍しく利用したのはこちら。

マッサージであります。
初日から歩き過ぎた今回の旅程を支えてくれた自分の足へのプレゼントです。
店舗にはおばちゃんひとりだけで忙しそうにしており、プライオリティパスはあからさまにイヤな顔をされますがこちらも引くわけにはいかずお願いしました。
嫌な顔をするのならプライオリティパスの登録をしなければいいのにと思いますが、オーナーが登録していて現場が大変というやつなのかもしれません。
イヤな顔をしつつもきちんと施術してくれたためすっかり軽くなった脚でルフトハンザラウンジへ向かいます。
フランクフルト空港 セネターラウンジ

今回利用したのはセネターラウンジであり、スターアライアンスゴールドとファーストクラスが利用するラウンジ。
さすがルフトハンザのお膝元と言えるラウンジでした。
このあとヒースローでシャワーを浴びたりするので軽くビールとおつまみ程度でおしまい。
フランクフルト空港を後にします。
ロンドン ヒースロー空港
フランクフルトからロンドンまではルフトハンザドイツ航空であり、機材はエアバス320。

なんのサービスもなく1時間サクッと搭乗したらロンドン時間の16時に到着です。
はじめてのヒースロー空港で少々興奮していたからなのか、トランジットの手荷物検査でポーチの中まで開けろと言いわれる始末で辟易しますが無事に入国(していませんが)です!
前述のとおりヒースロー空港に来ることが目的ではなくB777に乗ることが目的なのですが、ヒースロー空港と言えばあり余るラウンジであります。

ヒースロー空港/ラウンジ
トランジットの手荷物検査を抜けると目の前に「PLAZA PREMIUM LOUNGE」であります。

ここはプライオリティパスを含むクレジットカードで入るラウンジなのでスルーしてエアラインラウンジを目指します。
ヒースロー空港にあるスターアライアンスのエアラウンジはこちら。
・ルフトハンザ
・エアカナダ
・シンガポール
・ユナイテッド
はじめてのヒースロー空港であり楽しく全部のラウンジを堪能してきましたが、それぞれ一長一短で甲乙つけがたいところをあえてランキングにすると…
1位 シンガポール航空
2位 エアカナダ
3位 ユナイテッド
4位 ルフトハンザ
でありました。
ロンドンのルフトハンザラウンジは混雑しすぎということが理由です。

細かいことは近いうちに別記事にしようと思ってたりいなかったりしますが、ルフトハンザラウンジ以外は現在地とは異なるゲートに位置しています。
というわけで、大切なことはゲート間移動であります。

ファーストクラス専用電動カート
なんとなく小耳に挟んだことはありましたが、ここヒースロー空港のゲートAとゲートBの移動距離がやばい遠いいということ。

どれくらいかと言えばゲート間の移動に徒歩約20分かかるので、1キロ以上の距離を歩かなくはならないというアレであり、武蔵小杉駅の東横線と横須賀線の乗換より遠いいので東京駅の京葉線乗り換えくらいと言えます。
ところが、ANAダイヤモンドとファーストクラスの乗客はここを電動カートで送迎してくれるんです。

長いエスカレーターを降りたところに「ANAダイヤ・ファースト用」というプラカードを持った方が待っていて、声をかけると電動カートを運転してスターアライアンスラウンジ前まで送り届けてくれます!
わたしもANAダイヤモンドの端くれであり、これに乗車したわけでありますがまぁ恥ずかしい。

これからダイヤモンドになる方やファーストクラス初体験という方はぜひヒースロー空港で電動カートを体験してみてください。
楽ちんであることは間違いありません。
ロンドン ー 羽田 ANAビジネスクラス
ボーイング777-300ER THE Room
時刻は17時。
17時半に閉まってしまうエアカナダのラウンジでギネスドラフトを飲んだりしながら15分ほど堪能して退出。

隣のシンガポール航空のラウンジへ移動してシャワーとタイガー生ビールを頂戴。

最後にユナイテッド航空のラウンジでハイネケンの生ビールとおつまみをいただいたところで搭乗開始であります。

さすがはロンドン線、ファーストクラスを擁する機材だけあってグループ1が10人くらい並んでいます。
タイミング的にグループ2が搭乗を開始するくらいでわたしもゲートイン、いよいよ待ちに待ったTHE Room機材に乗り込みます。

とにかく広い!
テレビもでかい!
そして壁付き完全個室!
最高です。

しかし乗りなれたスタッガードシートと比較すると2点気になる点がありました。
THE Roomのストレス
ひとつはヘッドホンの収納場所
ひとつは3点式シートベルトであります。
スタッガードシートの場合ヘッドホンは自分の真横に引っかけるところがあるのですが、THE Roomの場合は前の座席の背もたれ部分の扉の中に入れておく必要があります。

これが非常に面倒。
3点式シートベルトはいわゆる車のシートベルトであり上半身の自由が制限されます。
しかも車のシートベルトよりもだいぶ固い。
わたしは飛行中は常時ベルト着用しているタイプなので、この固いシートベルトで前かがみになることができないことがかなりのストレスとなりました。
ヘッドホンを取り出す・しまうという作業はフライト中に3回か4回程度のことですが、ストレス度はシートベルトの不自由さと合わせてマックスでありました。
これがイヤすぎてTHE Roomに乗りたくなくなるので、帰国してすぐにボーズのイヤホンと機内用Bluetoothを購入したくらいです。
THE Roomは完全なシングルベッド

一方、THE Roomの最大の特徴が座席の幅であります。
ひじ掛けもないので余裕であぐらをかくことができるのですがこれが至極快適です。
座席を横向きに使えば体育座りもできるので、好みに合わせた座り方ができると言えます。
私の場合は常時シートベルトなのでそれはできませんが。
いずれにしてもTHE Roomが本領を発揮するのはベッドモードであることは間違いありません。

3点式シートベルトによって犠牲にされている着座時の不自由さは、このベッドモード時の横幅を生むためと断言できます。
さすがに足元はスタッガードシートと大差ありませんが、腰部分までは完全にシングルベッドのそれであり、寝がえりさえいとわない懐の深さを感じさせてくれました。
ロンドン線機内食
今回の機内食は夕飯であり、帰国便は和食一択であります。

前菜の時だけ少量のシャンパンを頂きまして、食事に合わせるのは往路便で美味しかった惣誉。
ラウンジでビールばっかり飲んでいたので美味しい日本酒も軽めに一杯でおしまいとし、今日は広いベッドてさっさと寝ることとします。


おわりに
今日はこれまでの旅程と違ってフランクフルトで目覚めてからどこかに移動することなく美術館と空港ラウンジとTHE Roomを楽しむだけの一日でありましたが、ダイヤモンド修行僧としてはこれはこれで有意義な帰国日と言えるのかもしれません。
実のところドイツ旅行にはあまり期待せずに来ていたのですが、いい意味で裏切られたと言え、非常に有意義かつ印象深く幸せ気分になる旅(修行)になりました。
次回はもう少し歴史の勉強をしたうえで北部ドイツと東部ドイツにお邪魔させてもらおうと思っています。
なお、わたし恒例の帰国便機内映画論評がないのは自分でも不思議なのですが、機内映画の写真を撮っておらず何を観たのか覚えていないからであります。
申し訳ありません!

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今回のダイヤモンド修行結果
HND – MUC : 4106PP(H)
FRK – LHR : 276PP(H)
LHR – HND : 4349PP(H)
今回合計:8,731PP
2024年合計:67,389PP
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