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【旅行記】ドイツロマンチック街道弾丸北上の旅③|アウグスブルク・ネルトリンゲン・ニュルンベルク

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2024年9月末、ANAダイヤモンド修行の一環で本場ミュンヘンのオクトーバーフェストに行くこととノイシュバンシュタイン城を見ることを主目的として弾丸日程で南ドイツはバイエルン州に行ってきましたのでご覧ください。

ここからご覧の方はDAY1からぜひどうぞ。

DAY3 アウグスブルク~ニュルンベルク

昨日の時点でおすすめしないホテルの烙印を押した「ハンプトンbyミュンヘン」でありますが、朝から大いに期待に応えてくれて、食べ始めたばかりの私の朝食はコーヒーを淹れている間に跡形もなく下げられている始末。

そんな素敵な気分でチェックアウトをさせてもらい、さっさとミュンヘンを離れます。
残念ながら入国からミュンヘンにはいい思いがありません。

7時半過ぎにホテルを出て10分ほど線路を渡る道を歩くと「ミュンヘンなんとか」という国鉄駅。
絶賛電車が止まっていて待つこと30分。
やっと来た満員電車でいったん勝手知ったるミュンヘン中央駅まで行き、そこから高速鉄道ICEに乗り換えて一路アウグスブルクへ出発進行であります。

「EU rail」のドイツバージョン乗り放題チケットはICEも乗り放題なので高額ではありますが弾丸旅行には必須と言え、ガラガラの1等車で快適な移動が叶います。

ミュンヘン中央からアウグスブルクまで約30分、新幹線として考えると東京-小田原間くらいです。

世界遺産たっぷりの街

アウグスブルク駅は売店とパン屋さんとマックがあるだけの田舎な感じですが、この町はバイエルン州では3番目の都市でありその名はローマ皇帝「アウグストゥス」が起源とされています。

駅からの目抜き通りというには少し寂しい道をまっすぐ進むこと5分、とたんに景色がオシャレになります。

街の歴史が古いからこそ、駅前が発展したのではなく発展した街にあとから電車を通しているんだと気づきます。
こういうところに神聖ローマ帝国からの歴史をつむいで来た人たちと、すぐに再開発してしまう日本人(地震も多い)との違いがあるんでしょう。

そんなアウグスブルクの街にはバスも路面電車も通っているので便利でありますが、ふらっと観光するくらいならすべて徒歩圏で済むのでまったく不要。

観光での見どころはというと世界遺産の噴水たち、そして世界最古の福祉施設です。
世界遺産以外ではモーツァルトの「父の」生家、マクシミリアン博物館、黄金の間を擁する市庁舎、世界最古のステンドグラスがあるアウグスブルク大聖堂などお腹いっぱい間違いなしです。

アウグスブルクの世界遺産

噴水

アウグスブルクの世界遺産の主たるものは「水管理システム」なのですが、水管理システムの設備は街の中心部にはないのでここで見るべき水管理システムはその一端である「噴水」であり、噴水も世界遺産となっています。

1つめ「アウグストゥスの噴水」
美しい市庁舎前広場の中心に鎮座するこの街の主人の名を冠した噴水。
広場の美しさ、目の前にある市庁舎とペルラッハの塔の存在感、所狭しと並ぶカフェ、これらが三位一体となって醸し出す雰囲気でシャッターが止まりません。

2つめ「マーキュリーの噴水」
と、ここまで書いた時点で旅行記としては細かすぎる!と気付いたため、アウグスブルクについては別記事とします。

とにかく素敵な世界遺産の噴水3つを堪能したのですが、わたしはこんな感じで回りました。

アウグストゥスの噴水(世界遺産)

市庁舎(工事中)と塔

フッゲライ(世界遺産)

アウグスブルク大聖堂

マーキュリーの噴水(世界遺産)

ヘラクレスの噴水(世界遺産)

マクシミリアン博物館

スターバックス(昼食)

朝7時半にホテルを出て、なんだかんだで9時にアウグスブルクに到着。
上記すべてを見終えてスターバックスに到着したのが11時50分だったので、3時間あればアウグスブルク観光は完遂できます。

各噴水の彫像はレプリカで、オリジナルはマクシミリアン博物館に展示されています。

見どころと世界遺産たっぷりの街アウグスブルク、ぜひぜひ訪問してみてください。

城壁の街ネルトリンゲン

心臓を捧げろ。
この一節が分からないという方はこの街「ネルトリンゲン」に寄る必要はないと思います。

ここは進撃の巨人の街、ネルトリンゲンです。(諸説あります)

ウォールマリアからの3重の城壁があるわけではありませんが、ウォールシーナに相当する壁が街をぐるっと囲んでいるという完全に進撃の世界観です。
このぐるっと囲まれた街を見下ろすことができる教会があり、そこからの眺めは素晴らしい…です…?

ネルトリンゲン観光の所要時間

結論から先に行きます。
ネルトリンゲン観光に必要な滞在時間は40分です。

12時10分にスターバックスでのランチを終えてアウグスブルク駅を出発したのが12時25分。
何事もなければ13時40分にネルトリンゲンに到着するはずでしたが乗り過ごします。

理由はトイレに入っていたから。

だいたい5分くらい停車するんです、いつもは。
街にトイレがなかなかないヨーロッパなので、のんびり電車内で用を足していたら「駅到着→即発車」であり、時すでに遅しとなりました。

そして乗車しているのは高速列車。

みるみる目的地から離れていきましたとさ。

というわけで、だいぶ先の駅で戻りの電車(各停)に乗ってネルトリンゲンに戻ってこられたのが14時40分でありました。

ネルトリンゲン駅舎がこちら。

ここからのんびり観光できればいいのですが、この後ニュルンベルクに行く電車の時間も決めているのでそれまでに駅に戻らなければなりません。

その決めている出発時間とは’15時20分’であります。

というわけで滞在可能時間は逆算ではありますが前述のとおり40分。

目的地は「ゲオルグ教会の塔」だけなのでダッシュで向かいます。

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ゲオルグ教会

ゲオルグ教会は街の中心に位置している教会で、そこには背の高い塔が建っています。
その塔に登ると城壁に囲まれた街を一望することができ、進撃の世界観に浸ることができる。というわけです。

ここでお伝えしたいことはたったひとつ。
「現金を持て」であります。

わたしはどこの国に行くにも現金ゼロで旅をするので今回も持ち合わせていません。

ゲオルグ教会の塔の中は狭い階段で、階段の途中には良いか悪いかは別としてそこここに「進撃の巨人」関連の文字が落書きされています。
階段で行き違ったアジア系の観光客には「心臓を捧げろ」と真顔で言われましたし。

そんな塔の階段を登ること約330段。
ラプンツェルが暮らしている高さあたりに到着すると受付がありました。

ここの窓には鉄格子付きの窓がはめられているので外の様子はしっかりと伺うことはできません。

そして受付の奥の部屋でテレビを見ているおじさんにこう聞きます「カード使える?」
その答えは「NO、キャッシュ」であります。

一応ここの窓からなら写真を撮っても良いとのことだったので、汗をぬぐいながら何枚か収めた写真がこちら。

城壁の街感が伝わらないまったく残念な結果となってしまいましたが、ここにいる、それで十分とします。

受付で3ユーロ払うとここからさらに30段ほど登った屋上に上がることができ、360度の城壁パノラマを堪能できますので現金を持ってぜひどうぞ。

急いでいなければ300段くらいなんてことないのですが、急ぎで登るとさすがにこたえました。
でもそんなわたしを励ましてくれるひと言もありました。

ニュルンベルク

TATAKAEの一言に最後の力を振り絞って駅までの道を走り戻りますが、その前にこの街全貌の模型とアートな椅子(この2つは塔の下に並んであります)を記録と記憶に残します。

城壁を抜けて小走りに駅まで戻ったのが前述のとおり15時20分であり、滞在時間は40分。
本当にギリギリですし汗だくになるので40分滞在はまったくお勧めしません。

本来は1時間40分の滞在予定だったので、逆にそれだけあれば十分と言えます。

ネルトリンゲンからニュルンベルク

だいたい定刻の電車に乗り、いったんミュンヘン方向へ戻る形で40分、ドナウウェールト駅で乗り換えます。
ドナウウェールト駅の広告がたんぱく質推しだったので、コロナ禍以降は日本だけでなくドイツでもたんぱく質とトレーニングが流行っているのかもしれません。

プロテインを摂取しているわたしぶりぶりマイラーからすると、世界的なプロテインの流行が価格高騰を招いているのでやめてほしいところではあります。

そんなことを考えながらニュルンベルク行きのIC(高速列車)に乗り込むと雨が降ってきました。
ここから1時間ほど高速列車で北上することになるのでニュルンベルクは曇りの予報ではありますが心配な降り方です。

そして17時05分、城壁の街ネルトリンゲンから1時間45分で今日の宿営地ニュルンベルクに到着です。

ハンプトンbyヒルトン ニュルンベルク

予報通りの曇り空のニュルンベルクはバイエルン州第2の都市であります。
第3の都市「アウグスブルク」と比較すると明らかに規模の大きな町であることが駅からして分かります。

わたしこの街好きな気がします。

ニュルンベルクではなく「ディンケルスビュール」や「ローテンブルク」を通るルートで北上することも考えていたので、ニュルンベルクを選んで正解だったと思えます。
とはいえ「ディンケルスビュール」と「ローテンブルク」もリベンジ訪問したいとは思っていますが。

さて、ひとまず今夜の寝床である駅から歩いて10分のハンプトンBYヒルトン ニュルンベルクホテルへチェックイン。
昨日のハンプトン ミュンヘンが最低だったので、今回は無心で一切の感情を殺して臨みました。

結果ここは普通でした。

部屋は臭くないしティッシュもちゃんとあるし、スタッフも言葉を発します。
部屋の造りはハンプトン共通であり冷蔵庫がありませんが、水を1本頂けましたしいたって普通です。
なによりです。

今の時期のドイツは19時過ぎまで明るいので、道を覚えるためにも散歩に出かけることにします。
本音を言えば出たくありません。

なぜならさっきのネルトリンゲンでダッシュしましたし、その前のアウグスブルクでもさんざん歩いていてすでに今日の歩数は40,000歩を超えているからであります。

しかし明日も時間がタイトで道に迷っている暇がないので今のうちに迷っておくことにします。

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ニュルンベルク城

そしてそれは的中しまして、今回の旅で写真に収めたかった場所「第2位」のニュルンベルク城の撮影ポイントが見つかりませんでした。(第1位はノイシュバンシュタイン城)

ちなみにこの画像↓の渡り廊下に登りたかったのです。

もうすでに城内に入れる時間は過ぎていたので、今日のところはあきらめて街を散策しますが、悔しい。
夕焼けとニュルンベルク城を撮りたかった…

それでもニュルンベルクの街並みはベルギーっぽくもあり、ドイツっぽくもあるいわゆる「神聖ローマ帝国」のそれであり、水辺のある美しい街は控えめに言って最高です。

世界遺産があるわけではないですが、ニュルンベルク城をはじめ聖セバルドゥス教会、フラウエン教会、シェーナー・ブルネン(噴水)、聖ローレンツ教会などが直線状に配置されていて歩いて散策しやすいのも特徴です。

なんとなく外観を見ながら歩いて観光するだけなら、駅からの往復2時間で行って帰って来られますので、時間がないという方でもぜひ立ち寄ってほしいと思います。

おわりに

今回わたしの場合は17時半過ぎにホテルを出て、駅からもっとも離れたニュルンベルク城まで行って駅に戻るまでちょうど2時間のお散歩でした。

駅中のコンビニでビールを調達し、同じく駅中のイスタンブールというケバブ屋さんでケバブ丼を買ったら長かった今日を締めくくります。

こんな日はお風呂にお湯を張って脚の疲れを取りたいところですが、ハンプトンにバスタブはないのでシャワーを済ませたらさっさと寝るに限ります。

明日は10時20分の電車でさらに北上した場所にある「世界遺産の街バンベルク」に向かうため、早起きをして今日見つけられなかったニュルンベルク城の撮影スポットを探しに行かなければなりません。
天気も心配ですが、見つけられるのかどうかの方が心配であります。

今日の移動距離は260キロでした。

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