2024年9月末、ANAダイヤモンド修行の一環で本場ミュンヘンのオクトーバーフェストに行くこととノイシュバンシュタイン城を見ることを主目的として弾丸日程で南ドイツに行ってきましたのでご覧ください。
ここからご覧の方はDAY1からぜひどうぞ。
DAY2 ツークシュピッツェ山
歯車登山鉄道
ホテル ケーニヒスホフの朝食は元気な1日を過ごすには十分すぎる質と量であり、ありがたくおいしく頂きます。
ミュンヘン名物ホワイトソーセージもしっかりありました。

サクッと食べたらチェックアウトをしてホテルから歩いて3分の駅に向かいます。
今日利用する駅はドイツ国鉄↓のガルミッシュ=パルテンキルヒェン駅。

ではなくその裏手にあるツークシュピッツェ登山鉄道駅↓であります。

登山鉄道駅はチケットブースも併設された新しくきれいな駅舎。
始発駅なので行先など迷うことなく乗車をしたら8時10分発の定刻でエイブ湖(Eibsee)に向けて出発します。


歯車鉄道という名前ですが、平坦な途中までは普通の列車として走っており「Grainau駅」という場所から線路に歯車が付いていよいよ歯車列車と変貌します。
とはいえ若干乗り心地にガタツキが感じられてスピードが遅くなるくらいで大きな変化はありませんでしたが。
歯車の歯が噛むやつはこんな感じで線路の真ん中にあります。

ツークシュピッツェ ロープウェー
車窓から雄大なアルプシュピッツェや牧歌的な街並みをカメラに収めながら歯車列車に揺られること40分。


目的地のアイブゼー駅に到着。

ここアイブゼーにはドイツ最高峰ツークシュピッツェ山頂までをわずか15分で結ぶロープウェー「セイルバーン」があります。

ほぼ貸し切りのロープウェーでサクッと山頂駅に到着したらそこからさらに階段を上り山頂展望台で山頂のシンボルを拝みます。

冬季はこの山頂モニュメントに行くことは叶いませんが、夏季であればこのモニュメントがある本当のピークまで歩いて登ることができます。
しかし夏でも行ける日は限られます。
なぜなら風が強すぎるからであります。
富士山などの3000メートル級に登ったことがある方ならわかると思いますが、風速は軽く15メートルを超え、瞬間ならば20メートル超の風が吹いています。
そして9月末のこの日で気温は4度なので、体感は余裕の氷点下であります。
ガイドロープがあるとはいえ、この風の中を歩いて移動することは明らかに危険であるため強風時はやはりモニュメントへの通路が閉鎖されます。
とはいえモニュメントは登るよりも見るためにあるので、ピークにこだわらなければ何ら問題はないものと思います。

ドイツ最高峰、風がすごくてめちゃめちゃ寒い。
これをここで身をもって体験できたことに感謝であります。
そして寒すぎて手指もスマホも動かなくなってきたところで撤退します。
帰りは完全に貸し切りでロープウェーに乗ると、同乗のスタッフさんに野生のヤギが岸壁にいることを教えてもらいましたが、わたしの視力では見つけることができず「ごめん、メガネがないから見えないわ」という残念な空気になってしまいました。

ロープウェーを降りたら、帰路もアイブゼー駅から歯車列車でガルミッシュ=パルテンキルヒェンまで戻ります。
ミュンヘン市街
ホフブロイハウス
登山列車のガルミッシュ=パルテンキルヒェン駅に着いたらすぐに国鉄駅のガルミッシュ=パルテンキルヒェンに移動してミュンヘン行きの列車に乗り込みます。

1時間前までドイツ最高峰にいたのが嘘のようなスケジュールで11時ちょうどにガルミッシュ=パルテンキルヒェンを出発する電車の旅ですが、昼食はミュンヘンでホフブロイハウスと決めているので約2時間の車内は水だけ飲んで過ごします。

なお電車のチケットは「EU rail」のドイツバージョン3日間1等車乗り放題を購入(アプリ)しているので都度都度買うことはありません。
詳しくはまた。
田舎から大都市への移動なので景色的な見どころも昨日と同じであり特段のことはありませんが、この車内には電源があったことは付記しておきたいと思います。

ベルギー、オランダの長距離鉄道はほとんど電源がありましたが、ドイツ鉄道は電源がないことが多々あるのでモバイルバッテリーを持っていない人はご注意ください。
要長いケーブルです。
充電をしつつ調べ物をしつつ’あっ’という間にミュンヘン中央駅に到着であります。
到着するホームは昨日出発したホームと同じであるため「道が分かる」感が半端ないためスイスイ歩けます。
そしてそこから地下鉄に乗り換えてひと駅、地下から地上に出ると市庁舎の出迎え!

マリエン広場であります。
こんなところに出るとは思っていなかったので感激も2割増しであります。
今回の旅ではミュンヘン空港からドイツ入りしているにもかかわらず入管のシフトのせいで入国できず、入国後いきなりロマンチック街道の起点たるフュッセンまで移動しているのでミュンヘン市街に来たのはこれが初であります。
ミュンヘン市街に来たのならば美しい市庁舎のからくり時計の開始などは待つわけもなくまっすぐホフブロイハウスに直行です。

もう感激です。
たぶんミュンヘンで一番感激したのがここです。
店内は飲み食いする客とホフブロイハウスを見るだけの観光客で文字通りごった返しており、何がどうなっているのか理解するのに10分ほどかかりましたが、とにかく空いているっぽい席を見つけて先客に「ここ空いてる?」と聞いて座ります。
紆余曲折の末に食事とビールにありつくことができ、無事にホフブロイハウスがわたしの経験値として刻まれたのであります。
幸せでした。
そして本場のホフブロイはやばい美味しかったです。

ミュンヘン市内観光
昼ごはんとランチビールを済ませたら市内観光であります。
雲行きが怪しくなってきていますがまだ雨は降っていないのでささっと済ませたいところ。
ホフブロイハウスから反時計回りに徒歩観光。
「バイエルン国立歌劇場」
「ミュンヘンレジデンツ」
「テアティナー教会」
「聖母教会」
「市庁舎のからくり時計」





そして本日2度目の市庁舎でからくり時計を3分ほど見たら電車に乗って少し離れた「ニンフェンブルク城」へ。

どうしても時間が余る人やミュンヘンだけが目的で来ている人以外は省略していい場所、という結論に至る場所であります。
とにかくタイパが悪すぎました。
しかしこのがっかりを体験することも旅行の醍醐味であります。
気を取り直してホテルへ向かいます。
オクトーバーフェスト
わたしにとってのがっかりプレイス「ニンフェンブルク城」から徒歩と路面電車でいったんマリエン広場まで戻り、そこで路面電車を乗り換えて「ニンフェンブルク城」方面へ再び進むというブーメランな方法でホテルに到着。
本日の寝床はヒルトン系列の格安ホテル「ハンプトン」であります。

写真の特徴的な建物はホテルではなくオフィスであり、このオフィスに隠れている形でホテルがあります。
もうそこからして詐欺でありますが、寝るだけなので構いません。
部屋はこんな感じできれいに見えますが、冷蔵庫もないし多少匂いが気になりますしティッシュもありませんでした。

ホテルに荷物を置いたらまた路面電車でマリエン広場方面に向かいますが、今度は2駅戻るだけです。
向かう先はそう、ミュンヘンがあるバイエルン州最大にしてドイツビールの祭典でもあるオクトーバーフェスト会場であります。

このオクトーバーフェスト期間はとにかくミュンヘンのホテルが空いていません。
そして空いていても高いです。
空いていればミュンヘンヒルトンに泊まったのですが、空いていたのがこのハンプトンだけだったので、みなさんもオクトーバーフェスト期間の旅程が決まったらすぐに宿を抑えることをおすすめします。
さてそんな楽しいオクトーバーフェストですが、部外者が軽い気持ちでビールを飲める環境ではなく、途中から土砂降りになってしまったこともあり志半ばで撤退。

多少心残りはありますが、本場オクトーバーフェストに来ることができたのでスーパーハッピーです。
ただし、事故による通行止めで土砂降りの中傘もささずにホテルまで走って帰る羽目になったのは玉に瑕の経験と言えます。
オクトーバーフェストの記事はこちら↓

おわりに
ホテル至近にあるコンビニ的な酒屋さんが20時までというのに、前述のとおりの通行止めで路面電車が30分以上待っても来ず、路面電車が来ない理由もわからず、傘もない。
さらにホフブロイハウス以降なにも食べていない。
そんな状況でとりあえずそこにあったケバブ屋さんでテイクアウトできるか確認、購入。
ホテル至近の酒屋さんまで歩いて20分の距離にいる。
現在時刻は19時45分。
路面電車が来るのかどうかも分からない。
どうする。
走りましたよ、そこは。
だってオクトーバーフェストでビール飲めていないんですもの。
走ってホテルまで帰っている途中で交通事故現場を見たことで「あ、事故だったんだ…!」と知ったわけでありますが。
こうしてわたしはびしょ濡れになりながらもオクトーバーフェストで売っているものと同じビールを買って部屋でケバブと一緒に美味しく食べましたとさ。

めでたしめでたし。
明日はミュンヘンを出発して北西へ進み、バイエルン州第3の都市「アウグスブルク」へ向かいます。
