ANAがイタリアのITAエアウェイズとコードシェア提携契約を締結したことを発表したようなのでご覧ください。
ITAエアウェイズとは
今回提携が発表されたITAエアウェイズはイタリアの国営航空会社でありますが、そもそもはエールフランスと並びオシャレな感じの航空会社であったアリタリア航空が前身です。
アリタリア航空がもともと経営不振だったところに新型コロナがやってきてしまい国有化という名の事実上の破綻。
国が経営していてもいいことはないので売却先を探していたところKLMとルフトハンザなどが購入希望となりましたが、結果としてルフトハンザグループ入りが確定、今後株式を買い増して完全子会社となる模様であります。
追記:今後ルフトハンザグループが承認すればアリタリア航空ブランドを再使用するする可能性があるとのことであり、そうなると塗装などに注目が集まります。
ルフトハンザグループ入り、それすなわちスターアライアンス入り
ルフトハンザは言わずとしれた世界有数の航空会社グループであり、ANAと同じアライアンスである「スターアライアンス」であります。
ルフトハンザがスイスエアやオーストリア航空、ブリュッセル航空を子会社として擁しているおかげで、ANA便名を使ってヨーロッパの隅々まで行くことができ、プレミアムポイントを貯めることが出来ています。
ありがとうございます。
そして遠くない将来にITAエアウェイズがルフトハンザグループ入りするということは、3つのポジティブサプライズ(個人的に)となりそうです。
その1つ目がプレミアムポイントであります。
プレミアムポイント
ルフトハンザグループ入りが完了して名実ともにITAエアウェイズがスターアライアンスとなれば、ITAエアウェイズに搭乗するとプレミアムポイントが貯まります。
当たり前の事を言っていますがプレミアムポイント加算の選択肢が増えることは、ダイヤモンド継続の観点から言えば願ってもないことです。
以前ベルギーから北欧に移動したときはタイミング的にKLMしか選択肢がなくモヤモヤしたものです。
アリタリア航空のラウンジ
2つ目はすでに国営化されているとはいえイタリアのフラッグキャリアとして運行していたアリタリア航空を前身とするITAであり、そのお膝元たるイタリア国内の空港にはラウンジがあります。
スターアライアンス入りとなれば、仮にエコノミー利用であってもSFCならローマやフィレンツェのラウンジを体験できるということであり、昔々イタリアを縦断旅行したときにはラウンジという概念すらなかったわたしなので今から楽しみであります。
今年も来年も行く予定がありませんが。
追記:ANAの羽田‐ミラノ開設が発表されたので、行くかもしれません。
ローマ乗り換えも
そして3つ目。
アリタリア時代にもANAとコードシェア便を飛ばしていたITAエアウェイズでありますが、今回スタアラ入りを前にしてデイリーで飛ばしている羽田‐ローマ直行便をANAコードシェア化。
ルフトハンザグループ入り後のスタアラ参画となれば、現在のルフトハンザ機材でのフランクフルト乗り換えローマ行、ブリュッセル乗り換えローマ行ではなくなり、ITA機材ANA便名での羽田‐ローマ直行便であります。
路線の整理で飛ばなくなる航路もあるはずですが、なにかとルフトハンザ頼みのドイツ乗り換えEU各地行きから、ローマ乗り換えEU各地なんていうこともあり得るかもしれません。
24時間以内の乗り継ぎをうまく使えば、0泊でローマ観光を楽しめてしまうかもと夢が膨らみます。
おわりに
とはいえイタリア政府の動きの遅さから何度か頓挫しているこの案件。
スターアライアンス入りについては子会社化が完了するまで安心できません。
ANAとのコードシェア便として飛ぶのは羽田=ローマ、ローマ=ボローニャ、ローマ=ベニス、ローマ=トリノ、ローマ=フィレンツェ、ローマ=ナポリであり、1月24日からであります。
そして大切なことですが、ANAとITAエアウェイズのコードシェア便というだけではプレミアムポイントは貯まりません。
プレミアムポイントが貯まるのはITAエアウェイズがスターアライアンスに加盟してから、であります。
慌てない慌てない。