羽田空港は第3ターミナルからNH879便、東京(羽田) – シドニー(オーストラリア)行きにエコノミークラスとして搭乗したとき、初めてのゲートピンポンを味わいましたのでアップグレードの方法と合わせてご覧ください。
エコノミークラスをビジネスクラスにアップグレードするには
アップグレード対象運賃|予約クラス
国際線エコノミーをビジネスクラスアップグレード対象運賃(U,H,M,B,Y)で予約している場合、アップグレードの申し込みをしたうえ、搭乗までに空席があればエコノミークラスの運賃でビジネスクラスに搭乗することが叶います。
エコノミークラスがビジネスクラスアップグレードにアップグレードされると言っても、上記予約クラス(U,H,M,B,Y)はマイル積算率70%~100%のお高めな運賃であり、ツアー向けや格安航空券がビジネスクラスにアップグレードされるわけではないというところが注意点であります。
特に予約クラスYは路線によってはそもそもビジネスクラスに匹敵する金額であることも多くあり、うまみは少ないと言えます。
アップグレード対象運賃|ダイヤモンド、SFC修行に貢献する予約クラスM
Yクラスより2つ下の予約クラスであるクラスMは海外発券で良く見かける運賃であり、ダイヤモンド修行をする人(わたし)にとってもっとも讃えるべき運賃であり比類なき効果を誇ります。
Mクラスのマイル積算率は100%でありYクラス、Bクラスと同じであります。
すなわちダイヤモンド、SFC修行に必要なPP(プレミアムポイント)も100%であり、アジア・オセアニア路線の路線倍率150%を加味するとPP獲得に多大な貢献をすることが可能であります。
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また予約クラスMは上記に加え、400ポイントの搭乗ポイントも追加積算されるので余すことなくプレミアムポイントをもらい受けることが出来ます。
そして費用はというと、Yクラスの半額以下といったところであります。(路線によって異なります)
路線やタイミング、時期、搭乗日、空席状況によって予約クラスMは出てこないことがあるので、こまめかつ継続的な航空券検索が必要であります。
慣れもありますが。
アップグレード対象運賃|アップグレードポイントorマイル
アップグレード対象運賃でエコノミークラスを予約をして、いざアップグレードを申込むとなった時に必要なのがアップグレードポイントまたはマイルであります。
SFC修行中の身ではアップグレードポイントを持ち合わせていませんが、ひとたびSFCまたはマイレージ上級会員(ブロンズ以上)になれば、飛行機に搭乗して貯まったマイルごとにアップグレードポイントが付与されます。
年間8万マイル乗ったら40ポイント、年間5万マイルなら20ポイントあげますよといった具合。
詳しくはANAウェブサイトでご確認というところでありますが、このポイントを10ポイント使うと「東京ー欧米間」でエコノミークラスからビジネスクラスへの片道アップグレード権が与えられます。
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一方マイルはというと単純であり、マイレージクラブに貯まっているマイルを使用してエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードする権利を手にします。
欧米であれば片道28,000マイル、往復で56,000マイルでアップグレードであります。
56,000マイルというと「国際線特典航空券往復ビジネスクラス」でアジアならどこでも無料で行けるマイル数であり、もう少し出すとホノルルにも無料で往復ビジネスクラスで行けるマイル数であります。
今のご時世だと割とお高めな燃油サーチャージが別途かかりますが。
陸マイラーであれば、迷うことなくマイルで特典往復航空券であるかと思うところでありますが、われわれダイヤモンド・SFC修行僧は多額のマネーアウトと引き換えのプレミアムポイントをゲットしなければならず特典航空券の使いどころは吟味しなければなりません。
ざっくりアップグレードポイント10ポイント=28,000マイル相当ということになります。
ANAビジネスクラスアップグレードで失敗した話|アップグレード完了メールなし
無事に2023年度のANAダイヤモンドとなった私ぶりぶりマイラーでありますが、上級会員の特典としてビジネスクラスアップグレードをひとつの楽しみにしていました。
前回の羽田ーパリ旅行の時は、ありがたいことに往復ともエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードされ、それはそれは快適な空の旅を味わうことが出来ました。
CAのみなさん、整備ほかのみなさんありがとうございました。
ところが、であります。
今回の羽田ーシドニーでは残念ながら出発当日まで待っても以下のメールは来ませんでした。
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アップグレード完了のお知らせであります。
アップグレードされなかったことは残念でありますが、今回はヨーロッパ線というわけでなくシドニーまで9時間程度の飛行時間であり、隣の席が空いていれば問題なしと気持ちを切り替えます。
というわけで、エコノミークラスの窓側3列が全て空席のシートを座席指定してエコノミーで行く気満々であります。
機内食についてもダイヤモンド特典であるスイートラウンジで済ませるつもりであり、事前に「食事なし」を選択済みであり、さらに飛行機に乗ったらすぐ寝れるよう、シャワーも歯磨きもラウンジで済ませます。
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そしてシャンパン2杯程度でほろ酔いになり、おなかもいっぱいで搭乗ゲートへ歩をすすめます。
ANAビジネスクラスアップグレードで失敗した話|ゲートピンポン
ダイヤモンドの搭乗グループは1であり、優先搭乗の方に続いて2番目でありますが、わたしはゆっくりラウンジにいたのですでにグループ3の方が搭乗をしているときであります。
並んでいるところを恐縮ながら、横からスルッと入ろうとゲートにQRコードをかざした瞬間であります。
ぴんぽーん。
ゲートピンポンであります。
完全に不意打ちであり、アップグレードである可能性すら考えませんでした。
が、横に移動させられ伝えられた内容は「いつもご搭乗ありがとうございます。ビジネスクラスへのアップグレードとなります。」であります。
ここでわたしの頭に真っ先に浮かんできたのは「アップグレードポイントがもったいない。」であります。
2022年の搭乗でにANAダイヤモンド、JALでサファイヤになっています。
ANAダイヤモンドになるための10万PPの獲得がJALとの同時並行ではいろいろ厳しいと思ったわたしは、ANAに関してはライフソリューションサービスを利用して5万PPで解脱したという経緯があるため、5万PPで獲得できているアップグレードポイントはたかだか20ポイント(SFC、ダイヤ特典除く)であり、ここで使うことがためらわれました。
そこで聞いてみました。
「アップグレードポイントではなく、マイルでのアップグレードに変更できませんか?」と。
ANAビジネスクラスアップグレードで失敗した話|アップグレードポイントからマイルでのアップグレードに変更はできる
まず前提として、アップグレードポイントで申し込みをしたアップグレードであっても後日マイルでのアップグレードに変更することはイレギュラーでもなんでもなく普通にできます。
その逆も然りであります。
というわけで先述の通り聞いてみたわけであります。
その答えは「今からですと手続きが間に合わないかもしれません。」でした。
せっかく多くのアップグレード希望者や特典航空券の利用希望者を押しのけて、ダイヤモンド会員であるわたしのアップグレード席を用意してくれたんです。
笑顔で「念のため聞いただけです。」と言ってありがたくアップグレードを享受しました。
しかし心の中では失敗を大いに反省していました。
ここまでの失敗は2つあります。
ひとつは、ビジネスクラスへのアップグレードをあきらめた時点で、アップグレードの申し込みを取り下げるべきであったこと。
ひとつは、ビジネスクラスへのアップグレードを取り下げなかった時点でアップグレードポイントではなくマイルでのアップグレードに変更しておくべきだったこと。
そして失敗はもう一つありました。
ANAビジネスクラスアップグレードで失敗した話|お楽しみのビジネス機内食が食べられない
アップグレードされたビジネスクラスへの搭乗券を手に、ビジネスクラスへのボーディングブリッジを歩いて機内に入り、いまだに慣れない左に曲がるとビジネスクラス空間であります。
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ビジネスクラスの座席は満席であり、ダイヤモンドパワーをここぞとばかりに感じます。
シドニーに向けて離陸後すぐに安定飛行に入り、飲み物と機内食のサービスであります。
が、
が、であります。
すでにスイートラウンジにて夕食もシャワーも歯磨きも済んでいます。
食べようと思えば食べることは出来ます。
シャンパンも飲もうと思えば飲めます。
が、時刻はすでに22時半であり、いまから6時間後には離陸2時間前で朝食が出てきます。
とてもとてもおいしそうな機内食ディナーであり、ANAのいつものチーズ盛り合わせとシャンパンのマリアージュは大好きであります。
が、結局我慢しました。
シドニー到着後はオーストラリア国内線に乗り換えてウルルまで移動&エアーズロック鑑賞することを考えると、胃もたれ寝不足よりも睡眠を優先した方がよいという結論に至ったためであります。
しかし大いなる失敗であります。
最後のひとつは、アップグレードの可否を事前にもっと調べれば、スイートラウンジで中途半端な食事をせずにビジネスクラスの機内食を楽しめたこと。
ANAビジネスクラスアップグレード|ゲートピンポンに備える
今回のアップグレードで分かったことは2つです。
- ダイヤモンドパワーはすごい
- アップグレードは成功する前提で行動する
ANAビジネスクラスアップグレード|ダイヤモンドパワーはすごい
機内に乗り込んでこの飛行機のビジネスクラスが満席であることを知りました。
もちろん中には、わたしとおなじようにアップグレードされた方もいらっしゃるでしょうが、外国人被比率が多かったので、そういうわけではないような気もします。
それであっても、わたしのアップグレードは搭乗当日ギリギリとはいえ通ったわけであります。
この感じであると、路線によるところは大きいと思いますが、SFC、ブロンズ、プラチナではアップグレードの成功率はもしかしたら結構低くなるのかもしれません。
アップグレード、キャンセル待ちもそうでありますが、普通のマイレージ会員は当日の上級会員の不在を運で勝ち取るしかないことが分かりました。
こういったときのダイヤモンドの優先順位の高さはなってみないと分からないものであります。
ANAビジネスクラスアップグレード|アップグレードは成功する前提で行動する
上で書いた通りダイヤモンドパワーはすごいと実感できたので、ダイヤモンドがアップグレードを申し込んだら十中八九は成功すると踏んで行動した方が良いのかもしれません。
とはいえ、昨今はチェックインカウンターでチェックインすることもなく、空港でエアラインの人と話すのは搭乗ゲートが最初であります。
次回海外に行く際でゲートピンポンの可能性があった時は、チェックインカウンターに寄り、アップグレードの可能性を聞いてからスイートラウンジに行こうと強く思います。
それ以外に出来ることはないか考えたところ、ありました。
おわりに
アップグレードされるかどうかは航空会社側のいろいろな諸事情もあるとは思いますが、空席があればダイヤモンドは「してもらえる」可能性が極めて高いことがわかりました。
であれば、他にできることは空席を監視すれば良いということであり、事前に「アップグレード完了メール」が届くまで空席を監視することとしました。
その結果は間もなく行く成田ーブリュッセルで分かるかもしれません。
なぜならこの記事を書いている今、
今はブリュッセルへの出発2日前であり、エコノミークラスの予約クラスMでアップグレードを絶賛空席待ちしている状態であるからであります。
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3日前でまだアップグレードが確定していないにもかかわらず、なぜか11か月後の羽田ーストックホルム間の予約はすでにアップグレード完了メールが来ているのですが。
追記:ブリュッセルに行ってきました。
![](https://brilliant-x2-miler.com/wp-content/uploads/2023/09/DSC_9888-2-320x240.jpeg)