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「無駄?」それとも「神?」JGC、SFC、AMCダイヤモンド達成から1年経過。その必要性と有用性を真剣かつ多面的に考えた結果を共有します!

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2022年にAMCダイヤモンド、JGCサファイアになった「ポッと出の」ダイヤモンド1年生ぶりぶりマイラーが、ダイヤモンドとして過ごした1年間で分かった価値と必要性をラウンジ、座席指定、優先予約、アップグレードなどに分けて考えてみましたのでご覧ください。

上級会員資格の取得動機

ANA、JAL、どちらにも上級会員が存在するのはご承知のとおりで、それぞれに似ているようで異なったサービスを提供していますが、サービスについては後述するとして、上級会員になる、またはなった動機やきっかけによって、その価値も有用性も変わってきます。

ここでは会社の出張など、仕事で勝手にそうなったという場合を除外し、ステータスや憧れ、チャレンジ精神や話のネタとして上級会員になる(なった)場合を想定して進めます。

そういうわたしは完全に憧れから入っており、以前の記事でも触れましたが、今を遡ること数十年前にJGCの存在を知っていながらも、時間とお金の両方が無く、手の届かない存在でありました。

ここ10年くらいに限って言えば脳内から上級会員などという概念すらも消えていて、たまに海外に行く機会があったとしてもLCCのキャンペーンを利用して格安で行っていました。

そんなときに世界で起きたのがパンデミックであり、パンデミック明けの2022年にJAL、ANAの両者で行ったのがプレミアムポイント、フライオンポイント2倍キャンペーンであります。

体良くキャンペーンに乗っかり、今に至るわけでありますが、パンデミック以前より継続してダイヤモンドの方に言わせれば「コロナ恩恵のダイヤモンドやSFC、JGCが増えすぎてラウンジが混んでいて迷惑。」ということであり、申し訳ないと思いながらも みんなラウンジ大好きなようであります。

上級会員の特権、空港ラウンジについて考える

ラウンジが混んでしまうのは、利用者がゆっくり寛ぐという意味では迷惑なんだろうと思いますが、ANAにいたってはプライオリティパス所有者(現在は終了)やANA無関係な人の有償利用をスイートラウンジ以外は解禁していたということもあるので、ラウンジの維持費、人件費、生鮮品のロスまで考えると損益分岐的には上級会員が一定数以上必要なんだろうと思ったりはします。

そんな空港ラウンジの、わたし的に考える利用目的はだいたい以下であります。

ラウンジの利用目的

・アルコール

・食事(国際線)

・きれいなトイレ、洗面

・シャワー

・優越感

・休憩

平SFC・平JGCと、ダイヤモンド・JGPではラウンジアクセスが違いますが、乱暴に言えばアルコールの種類、食事の充実以外はだいたい同じであり、ANAの場合は国際線になればスターアライアンスGOLDとしてSFCもダイヤモンドも一部を除き基本同列であります。

順番に考察していきます。

アルコール

ラウンジのアルコールです。

国内線では生ビールサーバーと焼酎、スピリッツ類が少々ですが、国際線ダイヤモンドであればシャンパーニュ、名のある日本酒、焼酎、ワインなどなど「不満」ということはないはずです。

もしも普段ラウンジアクセス権がなくても、空港のどこかでアルコールを摂取する!という人にとっては、ありがたいサービスでありラウンジアクセスは有用と言えます。

ただ、一般的なアルコール飲料であれば、空港内のレストランやコンビニ、カードラウンジなどで飲むことが出来るので必要不可欠というわけではありません。

つい昨日(2023/10/29)、羽田空港第2ターミナルにスターバックス併設の蔦屋書店がオープン(正確には再オープン)しましたが、アルコールを飲まない人やコーヒー好き(わたし)はこちらのほうが落ち着くような気がします。

食事

アルコールとだいたい同じになりますが、日本国内のラウンジに関して言えば、特段おいしいわけでもなくJALは分かりやすいロイヤルホストであり、あえてラウンジの味を食べたい場合は空港に着く前にロイヤルホストに寄ることで解決です。

ANAスイートラウンジの寿司もスシローやくら寿司のほうがまだ美味しいので、あえてラウンジで食べるほどではありません。

一方、海外のラウンジとなると少々話は変わり、ライブキッチンで目の前で調理してくれたり、ホテルブッフェ並みの品数をそろえていたりと、ワクワクすることもしばしばであります。

したがって、国内線に搭乗する機会が多い人だと有用性はあまり感じられませんが、国際線メインの場合はダイヤモンド・SFC・JGCに関わらず有用といえます。

とくに海外の深夜早朝発で食事を取りづらい場合などはとくに必要と言え、円安の今だと食費の節約にもなるため大変ありがたいサービスであります。

現地での食事にこだわる人や、映える料理が必要という人は無用かもしれませんが。

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きれいなトイレ、洗面

日本国内の場合はどこの空港であっても概ね清潔であり、そこまでの必要性は感じにくいところでありますが、質に限って言えばやはりラウンジのトイレ・洗面のほうが数段上であり、用を足す以外の目的で洗面を利用する場合はラウンジのトイレ・洗面の清潔さは圧倒的であります。

海外ラウンジのトイレ事情も日本と比べなければ公共のトイレより数段綺麗です。

海外の公共トイレはステンレス製が多い気がしますが、ラウンジのトイレは陶器であることが多いように感じます。

また、洗面に関してはラウンジでないと使用する気にはならないため、個人的に必要不可欠と言えます。

シャワーブース

ラウンジといえばシャワーという人もいると思います。

わたしもそのひとりです。

わたしは、選べるなら海外現地を朝出発する飛行機はあまり選びません。

理由はなるべく海外現地に滞在したいからですが、そうなると1日歩いた身体をキレイにしてから機内で寝たいものであり、シャワーは必要不可欠であります。

逆に日本発の飛行機が夜便の場合も同様であり、シャワーを浴びてから搭乗までの時間をラウンジで過ごします。

このように、私にとってシャワーは有用かつ必要不可欠ですが、日本国内線では羽田にしかなく、そもそも国内線の機内で就寝ということがないので、食事同様に国際線でのみ威力を発揮します。

ただ、例えば仁川国際空港であれば空港内に無料で利用できるシャワーがあったり、プライオリティパス等で入れるラウンジでもシャワーを使えたりするので、航空会社の上級会員である必要は実はありませんが、上級会員オンリーの空港もあったりするので、その時は優越感も含めてSFC、JGCの有用性を痛感します。

優越感

上記のとおりであり、他では受けられないサービスを受けられたとき、利用できたときに優越感を味わうことができますが、その優越感は自己満足であり有用でも必要でもありません。

しかもSFC、JGCになってまずはじめに感じる挫折感は、国内線のラウンジの混雑と同時に知るステータスホルダーの多さであります。

もちろん座席クラス上位の平マイレージ会員もいると思いますが、搭乗の順番待ちでやはりその数の多さにめまいがします。

さらにSFC、JGCとしてANAラウンジ、サクララウンジに入るところで味わうダイヤモンド、JGP陣の雲上人感であります。

あ、スイートラウンジに入っていく…

あ、Dファーストラウンジに入っていく…

自分がダイヤモンドになってしまえば国際線のラウンジで極端な混雑に合うことはありません(出発便が多いときにディレイがかぶるとカオスです)が、国内線ではダイヤモンドクラスがウヨウヨいて混んでますし優越感なんて味わえません。

アルコールの話と似ていますが、ゆっくりしたいなら混雑しているラウンジではなく、出発便ではないゲートの椅子が快適であり、これが休憩にも当てはまります。

とはいえ、空いているならラウンジで過ごすのが1番ですが。

上級会員の座席指定

マイレージ会員のランクが上がっていくと、予約の段階で選択できる座席が顕著に増えます。

これはSFC、JGCでいることよりも、その瞬間のマイレージランクであり、そこから考えると経年SFC、JGCは国内線では大きな力にはなり得ません。

AMCプラチナ>SFC

JMBサファイア>JGC

であり、さらにその上がたくさんいるからであります。

国際線でダイヤモンドだらけということは そこまで見ませんので、早めに予約をすればSFC、JGCであっても十分に好みの座席が選択できると思います。

しかし、わたし(ダイヤモンド)を例にすると、1年近く前に予約しているにも関わらず、ヨーロッパ線の1Aシートの表記はずーっと「☓」であり、選択できませんでした。

予約クラス、会員ランクとは違う力(著名人、政治家など)も働いているので、詰まるところ一般人レベルではエコノミーの非常口シートを早めに取れるかどうか程度に考えたほうが良いのかもしれません。

わたしは非常口シートが好きではないので、座席指定の優先の恩恵を感じることはないですが、そこに魅力を感じる人にとっては有用性は大いにあります。

隣席ブロックについて

結論から伝えると、ダイヤモンドになっても今のところ隣席ブロックは1度もありません。

隣席ブロックとは、ある程度空きのある機内において、予約段階でダイヤモンド客の隣の席を「☓」または選択済み表記にすることで、ダイヤモンドの隣に他人が来ないようにする言わずと知れたサービスであります。

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それどころか、ひどいことすらありました。

空いている3-4-3の機内において、4列の通路側に座席指定をしました。

理由は横に誰もいないからでありますが、離陸後にどこからともなくCC(キャビンクルー)さんが3人家族(乳児)をわたしの隣3席に、わたしにひと声もかけずに座らせるということすらありました。

まぁ、ただの愚痴です。

なにか事情があったのでしょう。

というわけで隣席ブロックはほぼ無いと思ったほうが良く、客側でコントロール出来るわけではないので有用性もなにもありません。

上級会員の予約優先権

SFC、JGC、ダイヤモンドなど上級会員になると、人様よりも少しだけ早く予約できる仕組みがあります。

ANAで言うところの「スーパーバリュープレミアム28」や「特典航空券」がメジャーなところであり、ダイヤモンドの場合は一般の人よりも2日、ANAカード会員より1日早く予約開始となります。

お盆や年末年始などの予約が取りづらいタイミングのプレミアムクラス、マイル特典航空券が一足早く予約できますよ。というサービスでありますが、使いますか?

家族で毎年決まって年末年始は沖縄なんだ!プレミアムクラスなんだ!という人。

お盆は必ず特典航空券で乗るんだ!という人。

そして、その予定が半年前に確定している方、いらっしゃいますか?

この年末年始とお盆、あとはGWくらいでしょうか、このタイミングでプレミアムクラスに乗りたい人、マイルを使いたい人には必要不可欠かつ有用なサービスだと思います。

しかし、その繁忙期間でもエコノミーならわりと普通に予約できますし、繁忙期でなければプレミアムクラスも普通に空いています。

とくにプレミアムポイント、フライオンポイント2倍も無い今、いたって平穏であります。

わたしは混んでいるときに混んでいる場所に行くのは得意ではないので、利用したことはありません。

そしてダイヤモンドあるあるですが、プレミアムポイントやフライオンポイントを貯める必要にかられ、ポイントの貯まらないマイル特典航空券は実は使い所がありません。

そこで役立つのがこちら。

マイル有効期限の無期限延長

ダイヤモンドのみの特典ですが、ダイヤモンドである間はマイルの有効期限をなくしますよ、というもの。

前述の通りダイヤモンド修行期間はプレミアムポイント・フライオンポイントを貯める必要があるために、ポイントの貯まらない特典航空券は通常使いません。

そうなるとマイルはまったく使わないことになり、有効期限があると困ってしまうというわけであります。

しかもダイヤモンドになると普通の人の2倍以上のマイル積算率であるため、貯める気がなくても異常なスピードでマイルが貯まってしまいます。

マイルの無期限延長は必要不可欠というよりも、ダイヤモンドという別次元のサービスを提供することによる弊害対策と言えます。

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優先キャンセル待ちとアップグレード

優先キャンセル待ちとアップグレード。

アップグレードについては後述させてほしいと思いますが、優先キャンセル待ちはある日突然絶大な効果を発揮します。

それはいつか。

台風でどの航空会社も欠航欠航欠航欠航になってしまったときであります。

時間的な余裕がある人はこういうときにキャンセルを出してくれたりします。

そのキャンセルを掴み取れるのはどうしたって上級会員となります。

この場合、ほぼ全員が普通運賃なので運賃による優先順位はないものとすると

病人>ミリオンマイラーかつダイヤモンド>2年目以上ダイヤモンド>ダイヤモンド>プラチナ≧ミリオンマイラー>SFC>ブロンズ>平マイレージ会員>一般

となるわけであり、いち早く目的地へ向けて出発することができます。

このためにダイヤモンドでいるのは暴挙でありますが、ダイヤモンドでいることで知らぬ間に強力な保険に加入している状態になれるのは有用であります。

逆にSFCのランクの低さに気づいてしまうのは恐ろしいところでありますが。

預け荷物の優先

SFC、JGCであれば、ビジネスクラスと同じタイミングで預け荷物が出てきます。

目的地に着いて、回転寿司みたいに荷物がベルトコンベアの上を回るやつです。

これは地味に有り難いサービスであり、完全に有用ですが、実はわたしは国内でも海外でもひとりの時は荷物を預けないバックパッカーなので、わたしのような人にとっては必要不可欠ではありません。

小さな子供がいたりすると大助かりでありますが、JGP、ダイヤモンドだとさらに早く出てきます。

なぜならファーストクラス扱いとなるためであり、ファーストクラスが設定されていない便だと、まず間違いなく1番に出てきます。

たいていビジネスクラスに搭乗しているので、機内から出るのも最初の方であり、荷物は1番となると、エコノミークラスの人が降りてくる頃には入国手続きといった感じであり、急いでいるわけではなくとも時間を有効に使えている気分になります。

繁忙期の羽田空港駐車場優先予約

ANA、JALの上級会員になると、羽田空港の駐車場を優先的に予約(予約料金1,000円)できるようになります。

優先的に予約できるのはP2とP3であり、予約希望日の30日前、10時から予約可能となります。

これ、まったく予約できません。

優先予約とは言うものの、30日前の10時から予約が出来るのは一般の人も同じであり、時間的な優先ではない、ということを知っておいてください。

なにが優先かというと、ANA、JALそれぞれで確保している駐車マスがいくつがある。というだけであり、繁忙期30日前の10時に予約サイトにアクセスした瞬間、それはすでに満車であります。

ほとんど運試しであり、上級会員として必要かつ有用なサービスだとは思いますが、残念ながら繁忙期に限って言えば、まったく機能しておりません。

繁忙期以外は予約なしでもちょっと並べば基本駐車できますので、無用の長物と言えます。

上級会員の特権、座席アップグレード

さてアップグレードであります。

ここではアップグレードポイントという飛び道具があるANAについてお伝えします。

ANAもJALのようにマイルでアップグレードすることが可能ですが、マイルの還元はありません。

その代わり、マイルとアップグレードポイントの両刀でビジネスクラスを狙うことができます。

率直に言って、わたしにとってはこのサービスだけが必要不可欠かつ有用かつ、実用に耐える唯一の上級会員向けのサービスであると思いますし、このサービスのために来年もダイヤモンドを継続しています。

アップグレードの使い道

アップグレードポイントについての詳細はアップグレードの記事に譲りますが、SFC解脱時に手に入るアップグレードポイントは「通常分20ポイント+SFC4ポイント」であります。

ライフソリューションでプラチナ獲得(30,000PP)、SFC解脱の場合は「14ポイント」となりますが、どちらかと言えば一般的と思われる「24ポイント」としてすすめます。

この24ポイントを「エコノミー⇛ビジネス」「国内エコノミー⇛プレミアム」のアップグレードとしてどれだけ使えるかという例が以下であります。

24ポイントの使い方

・欧米往復(20)+国内片道(4)

・東南アジア往復(16)+国内往復(8)

・ハワイ往復(16)+国内往復(8)

・韓国2往復(24)

・国内3往復(24)

わたし個人としては、せっかくビジネスクラスにアップグレードされるなら長距離路線で使いたい!と考えるので、ヨーロッパか北米で使いたいところであります。

しかし3つ問題があります。

アップグレードを使いこなすにはダイヤモンドがベター

アップグレードポイントの3つの問題は

・空席が出ない

・航空券代が高い

・1往復でなくなる

です。

空席が出ない問題はSFCだと顕著だと思います。

ダイヤモンドであっても出発当日の搭乗ゲートでアップグレードが確定するゲートピンポンを味わうこともあるほどギリギリであり、ハラハラであります。

実際にアップグレードされなかったことは今のところありませんが、コロナも明け、所得の高い外人さんたちが普通にビジネスクラスを利用する機会が増えると、さらにアップグレードの可能性は低くなります。

いまいち立ち位置が不明なミリオンマイラーを除いたとしても、ダイヤモンド、プラチナに次ぐランクのSFCでは、アップグレードされる可能性は低いと言わざるを得ません。

※解脱時はプラチナです。

とはいえ人気のない路線やビジネスクラス利用の需要が低い近場の韓国などでは取れやすいかもしれませんが、欧米などの長距離路線のアップグレード確度を上げるにはダイヤモンドがベターと言えます。

次に航空券が高いという問題です。

国内線は別として、国際線でアップグレードができる運賃は限られます。

わかりやすく以下をご覧ください。

↑上の画像はANAの予約画面であり、東京−ロンドン線のある日の最安値であります。

ロンドン往復211,710円、燃油サーチャージ込み、予約クラスは「L」であり積算率は30%の「3,623マイル」、すなわちプレミアムポイントも「3,623PP」であります。

ここでの問題はPP単価ではなく予約クラスです。

予約クラス「L」は、プレエコにもビジネスクラスにもアップグレードが原則できません。

せっかく上級会員になったのならビジネスクラスにアップグレードしたいところでありますが、それが叶う予約クラスはというと

安い方を選択したので日程が少し変わりますが、ロンドン往復489,120円、燃油サーチャージ込み、予約クラスは「U」、積算率は70%で「8,565PP」となります。

アップグレードの恩恵を受けるための予約クラスでもっとも安い運賃がこれであります。

そう、高いんです。

PP単価はどちらの運賃も57円前後と同じ水準ですが、まぁひどいものです。

ちなみにこの日程でビジネスクラスを普通に予約すると、約62万円でプレミアムポイントは上記「U」と同じであります。

したがって、ビジネスクラス運賃との差額「約13万円分」がこの日程、この路線でのアップグレードによって享受できる上級会員特典であります。

現在は燃油サーチャージが高すぎる(12月からさらに上がりますが)のでこのような結果ですが、昔のように燃油サーチャージ0という日がもしも来るとしたら、まだ使いようはあるのかもしれません。

そして1往復でポイントがなくなるという問題。

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SFCの人が上記ロンドン線でアップグレードを1回、1往復使うとします。

これでほぼアップグレードポイントはなくなりますが、獲得できるPPは前述のとおり8,500PP程と心もとない数であります。

すでにSFCなので翌年以降も当然SFCではありますが、ロンドン線だけで1年を終えると、付与されるアップグレードポイントはわずか8ポイントとなり、国内線の往復1回分しかもらえないことになります。

どこかで頑張って2万PPを超えないと、その翌年以降もアップグレードポイント消化のための国内1往復で8ポイントを貰うという循環となってしまい、上級会員の特権であるアップグレードポイントを使いこなすことができません。

年間2万PPを超えると12アップグレードポイントがもらえるので、1回だけですが欧米路線のビジネスクラスアップグレードが叶います。

チケットは高いですが。

というわけで以上3点をまとめると、高額なチケットを買ってもSFCだとアップグレードされるかどうか微妙であり、アップグレードされない場合は、無駄に高額なチケットを買っただけで座るのは往復エコノミークラス。

使えなかったアップグレードポイントを使うために再度旅行の予定を立てて、アップグレード可能な高額運賃で予約。

それでうまくアップグレードできても、翌年に使えるアップグレードポイントはわずかで、その翌年のアップグレードもされるかどうか分からない。

であればダイヤモンドがベストであり、SFCやJGCでとどまる事なくぜひダイヤモンドを目指すべきであります。

ダイヤモンドを目指すべき理由、上級会員でいる意味

誤解を恐れずに言うと、わたし個人はSFC、JGCは無駄であると思っています。

あれだけ憧れていた上級会員ですが、実際に役立つのはダイヤモンド以上だと分かったからです。

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SFC、JGCでは有用性のない優先搭乗や優先予約、カレンダーや手帳、クレジットカードデザインを含めた一般の人と比較したときの優越感がいいところであります。

国内線のラウンジなんて、ANA、JALなどのフルサービスキャリアとLCCのチケット料金の差額を考えたらダイヤモンドもSFCもJGCもなんの足しにもならないレベルであり、美味しいレストランで食事をするほうが利口と言えます。

国際線のラウンジについても、エコノミークラスやLCCに乗るなら楽天カード付帯のプライオリティパスやダイナースカードでだいたい代用できますし、国内線同様どこかのレストランで豪勢に食べても上級会員解脱のための費用でお釣りが来ます。

となると上級会員でいる意味は、アップグレード可能なチケット料金が高いとはいえエコノミークラスの料金でビジネスクラスに乗るということに他なりません。

ビジネスクラスでシャンパンを飲んで、美味しい料理に舌鼓を打って、広いベッド(シート)で熟睡して、座席数に対して使用する人の少ない化粧室で用を足して、目的地ではさっさと機内から出て、一番最初に荷物が出てくる。

ちょっと高いとはいえエコノミークラスの料金で。

最高です。

そしてそのアップグレードをほぼ確実に勝ち取るためには、空席待ち優先順位第一位のダイヤモンドである必要があるのです。

ダイヤモンドはダイヤモンドを継続する限りアップグレードポイントが毎年44ポイント+16ポイントもらえます。(詳しくはアップグレードの記事をご参照)

欧米3往復分です。

前述のロンドン線を例にすると、13万円×3=39万円分に相当します。

その3倍以上のキャッシュアウトをしているわけですが、自分自身でこれを実際に享受すると、金額以上の満足感を得られ、まさにプライスレスな経験と言えます。

というわけであり、SFC、JGCではなく、ぜひダイヤモンド、JGPを目指してほしいと重ねて思います。

2023年はまだ残っています。

ダイヤモンドを目指すなら、2倍キャンペーンを使わない手はありませんよ!

SFC、JGCの必要性をよく考えたうえの結論

SFC、JGCホルダーになる、なったとして、はたしてその後も引き続き高いお金を払ってANAとJALに乗るのかどうか。

乗らないとしても、自己満足のためにステータスカードを保有する気持ちはとてもよく分かります。

なぜならわたしも今のところほぼANAしか乗らないのにJGCでもあり、カード年会費を無駄に払っています。

例えば、最近のシークレットセールとしてピーチが「成田−石垣:3,990円」「大阪−石垣:3,990円」という料金を出していますし、先月末にはジェットスターが国内線復路1,990円というキャンペーンもやっていました。

成田発なので首都圏在住だと使いづらさはありますが、千歳、大阪、名古屋、福岡を使える住まいの場合、もしわたしが平SFCやJGCならANAやJALでなくLCCを使うと思います。

理由は国内線でのSFC、JGCは前述のとおり特段の特典がないためです。

今はダイヤモンド継続中なのでPPのためにANAしか乗りませんが。

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結論としてANA、JALのエコノミークラスを利用して年に2回以上海外に行く人かつ、プライオリティ・パスを持っていない人。この人たちがSFC、JGCを持っていて有用な人たちであります。

理由はみんな大好き海外ラウンジであり、スターアライアンスまたはワンワールド系列のラウンジホッピングを楽しむことができるので、カード年会費分くらいは相殺できるのかもしれません。 

しかし欧米までの10時間超え路線を、狭いエコノミーで行きますか?

本日時点でZIPエアのフルフラットシート、ロサンゼルス行は片道99,000円であり、国内でANAラウンジ、サクララウンジは使えませんが、海外ではプライオリティパスでラウンジ問題は解決であります。

金銭的に余裕があるなら、そもそも最初から正規料金でビジネスクラスを利用すればよく、上級会員もダイヤモンドも不要であります。

おわりに

現在の為替と燃油の状況だと、ダイヤモンドをPP単価10円程度で取得するのはほぼ不可能であり、ライフソリューション無しで獲ろうとすると最低でも120万〜140万はかかります。

たまに「◯◯円でダイヤモンド・JGP維持!」みたいなことが書いてありますが、OKAタッチの単純往復なんて平マイレージ会員が1番最初のダイヤモンド修行やSFC、JGC修行のとき以外にするのは完全に無意味であります。

ちょっと1回OKAタッチしないとポイントが足りない!ということはあるかもしれませんが、何度もお伝えしている通り国際線のアップグレードにこそその価値があるわけであり、アップグレードされたビジネスクラスで「可能な限り安く」世界を旅した結果、翌年もダイヤモンド!というのが醍醐味と言えます。

2023年、ダイヤモンド1年生だったわたし、ぶりぶりマイラーのプレミアムポイント獲得履歴もひとつの参考にして頂き、SFC、JGCではなく、ぜひぜひダイヤモンドの仲間入りを果たしてほしいと願っています。 

現時点において、ダイヤモンドはわたしにとって「神」であります。

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