ANAダイヤモンド修行の一環で昨年に続き再びノルウェーに行ってきましたのでご覧ください。
ここからご覧の方はぜひDAY1からどうぞ!
【DAY2】トロムソ
ベルベット地区のゲストハウス
前回の予告通りゲストハウスからいきますが、ゲストハウスはゲストハウスで恐らく記事にするので、旅行記らしくサクッと参りたいと思います。

お伝えしたいことはオーロラシーズンのトロムソ中心部のホテルは狭い部屋かつ朝食なしでもべらぼうであり、それならば広くて快適なゲストハウスのほうがおすすめだよ!ということであります。
今回宿泊したのは市内中心部からは1キロほど離れたトロムソ橋のたもとの埋め立て地であり、トータルアパートメンツが最近開発した分譲マンション地区であります。
最近開発したというよりも現在も開発中であり、毎日いたるところで工事が行われています。
私は重機も音も全く気になりませんでしたが、口コミには気になったという人もいるので繊細な方は工事完了まで利用を控えた方がいいのかもしれません。
とはいえ冬季に関して言えば極夜で日が出なかったり日が出ても数時間だけだったりするので、工事は全くはかどっていませんでしたが。
今回は全体の雰囲気だけ載せておきますが、1LDKという間取りでとにかく快適でした。


朝食
ゲストハウスは当然ながらホテルではないので館内にレストランがあるわけではありません。
とはいえここベルベット地区にはおしゃれなレストランが5軒ほどあるので、一旦屋外に出る必要はありますがすぐに食事にありつくことはできます。

とはいえここは物価のチャンピオンノルウェーかつオーロラシーズンの北極圏のおしゃれスポットであり、パン1個とコーヒーに2,000円はかかります。
そしてそれを買うのは私らしくありません。
というわけで2日目の今日は朝7時から営業している庶民の見方マクドナルドの朝マックとしゃれこむことにします。
寝床から歩いて15分くらいかかりますが、メイン通りまで来てしまえばきれいに除雪された道は凍っていることもなく普通に歩けます。
↓この画像は朝7時過ぎのメイン通りであります。

朝マックの内容は日本と同じで、今朝はソーセージエッグマフィンとハッシュドポテト、カフェラテのセットを選んで値段は1,500円くらい。
マックカフェの店舗だったのでちゃんとバリスタさんが食事とは別カウンターでカフェラテを淹れてくれたんですが、これが美味しいのなんのって。

朝からノルウェーとマックに感謝して店を出てみると、マックの前で自撮りしている人たち(中国人)がちらほら。
マックが珍しいのか?と思ったら、どうやらこの店は地球で一番北にあるマックなのだそうです。
そりゃ間違いなく珍しいです。
写真も撮りたくなりますね。

しかしながら地元の人も観光客も、マックのとなりのbucks tubeというチェーン店のカフェのほうがお気に入りのようで、朝マックは空いていましたがそこは朝から割と人がいました。

以前空港のbucks tubeでカフェラテを飲んだことがありますが、マックのカフェラテのほうが間違いなく美味しいです。
なのでパンを食べたい人が多いのだろうと思いました。
たしかにパンは種類が豊富で美味しそうでしたが。
時間の使い方

朝ごはんのあとは白んできた街を散歩しながら部屋に戻って天気予報とオーロラ予報をいろいろ見ますが、どう頑張っても今日は曇り時々雪でありオーロラチャンスは「ゼロ」のようです。
となると1日何をして過ごすかということになります。
天気が良ければトレッキングツアーに参加したり、トナカイを見に行ったり、犬ぞりなんかを楽しんだりしても良いと思いますが、そもそも天気が良くないのでわたしの場合は引きこもるしかありませんし、オーロラチャンスは明日しかないので心の余裕もありません。
というわけで前述のとおりこの部屋は1LDKというすばらしい間取りなので、わたしは午前中はダイニングで仕事。
午後からは今年の旅行の計画などして過ごします。
そんなとき外を見てみると山の頂にヘリが荷揚げをしていました。
明日天気が良ければ登る予定の山、Storsteinenであります。
山頂にカフェがあるのですが、ヘリで荷揚げならばそりゃ高いわけであります。

外は雪が止んできたので、前回(昨年の夏)トロムソに来た際に行こうと思っていた町中華的な店まで歩いてランチに行くことにします。
が、今日の店主は気分ではないようです。

小雪が舞う中20分ほど歩いてきたのですが。。。
仕方がないですしおなかも空いていますし、どこにしようか考えるのも面倒なので今回はここにしました。
さすがにマックを2食連続はあれなので、プラントベースにするために選んだという感じであります。
先ほどのメイン通りの画像にチラッと写っていたマックの近くのバーガーキングです。
ここも世界最北端なのかは不明です。

軽く昼ごはんを済ませて部屋に戻ったら、あとはひたすら普段観ない海外ドラマを観て時間を浪費します。
まる1日何もしないというモルディブのような過ごし方を雪舞う北極圏でしてみました。
海に飛び込むということはできませんが。
DAY3 Storsteinen登山とオーロラ
部屋の中から雲が切れてオーロラチャンスがないか何度も気にしながらも残念ながらそのまま夜になり、昨日と同じ材料で夕食を作って食べたらDAY2は就寝。
最終日となる明日に期待です。

地球最北端のマック②
翌朝の天気は曇りですが、午後からは風が強いものの晴れの予報。
朝食は昨日買っておいたヨーグルトだけで済ませ、登山(トレッキング)に備えて早めに昼食を食べる予定で動きますが、↓画像の通り11時時点でもまだ曇りがちであります。

とはいえ雪や雨ではないので登山は決行として昨日食べられなかった町中華まで昼ごはんを食べに歩きます。
昨年の夏から3度目の正直であります。
ちなみに町中華屋の場所はハードロックカフェの隣です。

店に入るとちょっと通常営業ではない感じの雰囲気でありましたが気にせず注文するためカウンターへ。
するとそこには「カード故障、キャッシュオンリー」のメモが。
例によって海外にキャッシュを持ち込まないわたしは注文することができません。
3度目の正直ならずです。
とことん縁がないようです。
仕方がないので見出しのとおり2度目の地球最北端マックとなりました。

今回はビッグマックセットで2,000円ほどです。
カフェラテが美味しいので文句はないです。
図書館・トロムソ橋・教会
栄養を補給してトイレを借りたらバスの時間まで少しあるので近くにあった図書館に入ってみます。
図書館は暗い時間だとこんな感じ。

明るい時間だとこんな感じで、図書館の中はというとオシャレではありますが普通でした。


そしてバスに乗ってトロムソ橋を渡ります。
トロムソ橋はトロムソ中心部がある島とトロムソの他の島を結ぶ橋であり、昨日の写真にも写っていた左側のやつです。
後ほど上から見た写真も出て来ますが、まぁトロムソのシンボル的な橋であります。

橋を渡って向かうのはStorsteinenの登山口ですが、見ての通り橋を渡ったところにいい感じの三角屋根の教会があります。
アークティック・カテドラルです。
登山口からだと10分ほど手前なので、ここで降りて写真を撮ったりしてから歩いて登山口へ向かいますが、中には入れない時間帯のようでした。

入りたい方はこちら↓で時間を確認してからどうぞ。
礼拝していてはいれないこともあるとは思いますが。
ちなみにこの場所、めちゃめちゃ地面が凍っています。
それなりの靴で来るようにしてください。
Storsteinen
アークティックカテドラルを通過して北欧らしい住宅街を通り抜けていくと、しれっと登山道になります。
なお、この夕焼けは加工しておらず実際はもう少し美しいです。
時刻は13時です。



登山については別記事としますので詳しくは省きますが、ゴアテックスの防寒ブーツと軽アイゼンとヘッドランプは必須です。

そして1時間半、到着した場所がこちら。

山頂ではなく展望スペース、時刻は14時半です。
実はここまではロープウェーで来ることが一般的なので安心してください。
往復7,500円払えば誰でも簡単にこの景色を楽しむことができます。
わたしの場合はお金をケチりたかった事もありますが、山登り好きだというほうが大きいです。
北極圏であることも手伝って、自分で登ると達成感もひとしおです。
ロープウェーのチケットはこちらからどうぞ↓
太陽が放物線ではなくほぼ横に移動するため、想像以上に長い夕焼けを楽しみながら山頂アタック。
ちょっとカメラが遠すぎましたが。

そしてまた展望スペースまで下って行くと夜景の時間になりました。
星が見えるくらいの暗さまでここで粘ってオーロラを見るつもりです。
トロムソ橋が特徴的に見えるので、そっちの方角にオーロラが出れば最高と言えます。

が、オーロラはそんなに甘くなく、暗くなってから約1時間待機しましたが現れませんでした。
体感風速10メートル、体感温度−15度という極寒の中では、山を登ってきた体温上昇もかき消され1時間の待機が限界でした。
カフェがあると冒頭でお伝えしましたが「カフェがある」というだけで入れませんので、どうしてもという方は予約をおすすめします。
中国人多めです。

体感温度に耐えられず下り始めるとすぐに風が無くなったので、風が強いのは山頂付近だけのようです。
サーモスの水筒に淹れた熱いほうじ茶で体温を回復し、数人の登ってくる人とすれ違いながら途中の展望スペースも兼ねた登山道の分岐まで下りてきたのが18時30分頃。

登山道は真っ暗でありますが、その背後の夜景はこれです。

ここからまたアークティックカテドラルまで歩いて戻り、せっかくなのでトロムソ橋も歩いて渡って部屋へ戻ります。
部屋はトロムソ橋のたもとなので、渡ってしまえばすぐであります。
ちょうどトロムソ橋の真ん中から↑の写真だと「左側」を写した写真がこちら。

なんてことはないのですが、真ん中にいるということです。
そして空には雲ひとつありません。
オーロラチャンスです。
町中華
部屋に戻って雪山セットを置いたら夕飯を食べに4度目の正直で町中華に向かいます。
結果、やっと食べられました。
ありがとうございます。

山に登ったあとの温かい食事ですから美味しくないわけがないのでレビューはしません。
たぶん普通です。
マッサマンカレーで2,500円なので良心的です。
店内こんな感じです。

Telegrafbukta park
食事を終えたらバスでトロムソ島の南端、Telegrafbukta parkに向かいます。
トロムソセントラル近くでオーロラを見る定番スポットですが天気が良くオーロラチャンスということで、中国人メインで人がたくさんいました。
↓写真は帰り(22時)に撮ったものですが、こんな感じのところで右側の真っ暗な方が公園です。

おおよそ1時間半この公園にいました。
その1時間半の間、わたしはずっとオーロラを見ることができました。
本当にありがとう!という気持ちでいっぱいです。
ノルウェーと自然、太陽、地球、今日の天気などなど、すべてに感謝であります。



オーロラは本当にたえず動いていて、同じ形の状態はありませんでした。
ただわたしの場合、というか今日のオーロラの強さだと肉眼よりも写真のほうが若干きれいに見えます。
でもそんなことどうでもよくなります。
今回もわたし的にはANAダイヤモンド修行の一環でノルウェーに来ていて、滞在も3泊だけなので見られないかも!という覚悟をして来ていました。
2万円とか払ってオーロラツアーという考えはなかったので見られなかったらまたいつか来たらいいや、くらいの感覚の勝負の3泊です。
その中で初日は偶然見れましたし、今日はがっつり堪能できました。
ラッキーが過ぎます。
そしてオーロラは運でしか見られないと思うので、これを読んでくれているあなたにもラッキーがあるように心からお祈りします!
見られますように!
おまけのオーロラ
感動的な人生初のオーロラ体験とはいえ、寒いですし2時間近く見ていればさすがに飽きます笑
首も痛くなりますしね。
というわけでバスに乗って部屋のあるベルベット地区へ帰るわけですが、オーロラって暗いところで見るべきと思って海辺の公園まで行くわけです、みんな。
オーロラツアーも街明かりから遠いいところまで連れて行ってくれるからきれいに見えるわけです。
でも、ベルベット地区に戻ってきて空を見上げたらこれです。

わたしもここに来る前はトロムソの街からでもオーロラは見えるのかどうか気になっていましたし調べました。
だってオーロラツアーとか嫌だし公園も寒いですから。
答えは出ました。
オーロラが強く出ていればどこからでも見えます。
部屋から360度の景色が見える場合以外は、晴れた日にできるだけ外にいた人の勝ちと言えます。

十分すぎるオーロラを楽しんだので、あとは後片付けと洗濯などの帰り支度をしてノルウェー最後の夜が終わります。
幸せでしたー。

DAY4 帰国日
朝マックだったりヨーグルトだけだったりしたわたしのノルウェー朝ごはんでしたが、最後の朝食はトロムソアウトドアの前にある小さなオシャレカフェ「RISØ」で頂くことにします。
なんとなく選んだ店でしたが大当り。
甘いオムレツセットとカプチーノで3,500円。
朝ごはんにはちょっと高いといったところです。


朝食を終えたら空港へ。
10時30分発オスロ行きの飛行機に乗るため9時45分には空港に着いていたいところであり、9時30分発のバスに乗ります。
夏とは違い、オーロラシーズンのトロムソ空港は混雑していたので、もう少し早めに着いたほうが良かったかもしれません。

トロムソ〜オスロ〜ストックホルム
トロムソ空港からオスロへは昨年までスターアライアンスだったSAS、機材はエアバス320であります。

2時間半のフライトを終えたらオスロに到着。
オスロからストックホルムまでも同じくSASであり、スターアライアンスだったらオスロ空港のSASラウンジでゆっくりするのですが、スカイチームに行ってしまったためプライオリティ・パスを利用して階上のトラットリアで軽めの昼食を食べようと思います。

がしかし。
エレベーターで登っても入り口がありません。
エスカレーターは止まっています。
どうやって階上まで上がればいいのか分かりません。
しばらく周辺をウロウロしてみますがやっぱり分かりませんでしたが、よくよく見てみると端っこに紙が貼ってあります。

リノベーション工事で休みだそうです。
無駄に歩き回ってしまいました。
代わりにFjølaという店でプライオリティ・パスが使えるようなので行ってみます。

店はありましたが、プライオリティ・パスが使えるのは240クローネまでであり、パン1個しか買えません。
飲み物にはカフェラテすらありませんし、あっても金額がオーバーです。
プライオリティ・パス、まったく意味をなしません。
まだお腹も空いていないのでプライオリティ・パスは使わず、普通に隣のスターバックスで飲み物を買うとにします。
昼ごはんはストックホルムのラウンジで食べればいいかなと思いました。

ウロウロしすぎたためか意外と乗り継ぎまで時間がなかったようで、ティータイムもそこそこにストックホルムへ向かいます。
今日からANAのストックホルム-羽田直行便が開通していますが、マイル(プレミアムポイント)がだいぶ良くないのでマイラーとしては使えない路線であり利用しません。

ストックホルムまでは1時間かからないくらいで到着。
前述のとおり直行便ではないのでストックホルムからいったんフランクフルトへ飛びます。
このフライトはストックホルム−羽田のチケットで勝手にチョイスされる便であり、ルフトハンザであります。
ストックホルム−羽田
ストックホルムでルフトハンザ便を利用する場合、昨年まではSASラウンジが利用できたのですが、SASがスカイチームに行ってしまったためラウンジが使えない…と思いきや、一定の条件でSASラウンジ&SASゴールドラウンジが使えるようでした!
どちらにしろ残念ながら今回のルフトハンザエコノミークラスでは利用できませんでしたが。
というわけで今回はSASラウンジの隣のパールラウンジを使いましたが、実はルフトハンザエコノミークラスではここも利用できないラウンジでした。
ANAダイヤモンドで最終目的地がANA便の羽田だったため、ラウンジの人が気をつかって入れてくれただけで、本来は駄目なはずですのでご注意ください。

時刻は15時でありお腹も空いていたのでラウンジで軽く食べ物を頂きましたが、あまり清潔な感じではなかった(失礼)のでサラダだけにしておきました。

ラウンジが使えない時に限って搭乗まで2時間もあるという暇な時間をなんとかやり過ごし、ルフトハンザでフランクフルトへ。
機材は同じくA320でありほぼ満席です。
往路ではとんでもないレッグスペース席に勝手にアップグレードしてくれましたが、今回は機内中程の普通の窓際席でした。
が、
全員の搭乗が終わってみると…
さすがANAダイヤモンドであります。
この満席の機内にあって、わたしだけ隣席ブロックが発動していました。

わたしの並びだけ空席なんです。
ありがたいけれど申し訳ない複雑な気持ちのフライトとなりました。
それでもリンツ製ルフトハンザチョコは全員平等です。

フランクフルト−羽田
広々シートで2時間半のフライトを終え、トロムソを出発してから9時間。
やっとフランクフルトに到着であります。
フランクフルト空港は毎回書いていますが、乗り換えがひどい遠いい。

ひどい直線にひどい階段。
たぶんヒースロー空港より距離があると思いますが、乗り継ぎの時間は1時間ないので歩いて歩いて歩きます。
そして時間もないしこれから機内食だと言うのにさっきのストックホルムのパールラウンジで終わりたくないのか、フランクフルト空港のセネターラウンジに寄り道をしてドイツビールをお腹に流し込みました。

もっとゆっくりしたかったですが、搭乗が始まってしまうので10分で出ました。
そこからまた10分くらい歩き、しっかりグループ1でANA機内に凱旋搭乗。
お気に入りの7Aです。

帰りの便では機内映画も観るものがなくなり評論することがないのが残念です。
機内食は前菜とシャンパン。

食事は和食でブリ照りならぬ鮭照りで、往路と同じく和酒を2種類頂きました。
美味しかったですが、帰路の食事はいつも星2つです。

日本到着3時間前にめずらしく自然と起きたので、ビーガンカレーとチーズ盛り合わせ、シャンパンを朝食としていただきました。

これは絶品でしたので、また次も食べようと思いました。
おわりに
オーロラの話が終わったあたりからは流れ作業のようになってしまいましたが、最後まで見ていただきありがとうございます。
しかし本当に今回は天気が全てだったので、オーロラを見て山に登る。
この2つの目標が叶ってわたしは幸せ者です。
2回目のノルウェーでしたが本当に好きな国です。
夏も冬もどちらも最高といえますが、何度も来るには遠く物価が高いので難しいところ。
もう来ないかも、と思うととても寂しい気持ちになるのでまた来る気がします。
どのみちフィンランドには降り立っていないので、その時にでも寄れるかもしれません。
感謝幸運。
今回はこれに尽きます。
